這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ナイトクルーズⅡ。

こんばんは!

 

前回の記事で私の愛車、原チャリ1台に(目下)不動車が1台、と紹介させて頂いたが、バイクライフ、そんなんで満足なのか!?

 

いやいやとんでもない。そこまで変態自虐趣味ライダー(変態は変態だが)ではない。実は隠しウエポンが1台存在していたのだ。まずはその話から。

 

SR500リジッドチョッパーカスタム。

 

この分野で間違いなく国内最高、第一人者である滋賀2%erさんの、まさに走る芸術品と呼ぶべき「作品」。

 

ただ眺めているだけでもタメ息モノだがこのバイク、そればかりではない。

 

元々軽量なSRに、バッテリーレス化を始め徹底的に無駄を省いた結果、乾燥重量はほぼ原二並。たかだか30馬力かそこらのバイクとは思えないような凄まじい走りを見せてくれる。特に信号ダッシュなどリッター四発を一瞬カモれる位である(2~3秒後に抜き返されるが)。

 

また一年二年と走り込んで行っても、「カスタム車」あるあるの、あちこち塗装がハゲてきたり、配線やらビニテやらがデレーンと垂れてきたりといった「アラ」が全く出てこない。メーカー純正と遜色ない品質、仕上がりっぷりである。ちなみにこの車両、塗装はあまりキレイではないが、そこは「カスタム車」らしい粗削りなつぎはぎ感を出したいという私のリクエストで、敢えて手を付けていない(もちろん予算の都合もあった)。

 

特にこの品質や乗り味といった点で、2%er店長の山口さん、我々客にとっては非常に有難い「コダワリ」をお持ちの方で、全国のSR乗りの皆さん、おススメです!あなたのSR、色んな意味で鬼のようなマシンに生まれ変わりますよ!

 

そんな「匠」の手作りの、世界でたった一台の夢のマシン、なぜ私の愛車として紹介しなかったのか。それは副業詐欺に引っ掛かり、借金返済のため手放す事が決まっていたからである。今日売却の判をついてきた。これで変態自虐趣味ライダーがリアルなモノとなった。

 

ではでは現在唯一手許に残るモンキー号でのトホホなナイトクルーズ、前回眠気に阻まれ行けなかった大阪ミナミ方面を目指すとしようか。

 

阪神地区から大阪ミナミを目指す場合、前回の国道2号線からキタ(梅田らへん)を経由せず、国道2号のやや南を並走する国道43号(大阪ー神戸間の渋滞緩和を目的として通されたバイパス線)を利用すれば、一本道で直接アクセスできる。混雑する大阪市内を抜ける必要がないですよ、という訳だ。

 

ところがこの国道43号線

こういったツーリング・ドライブ気分を台無しにするような不気味かつ不吉な構造物が、ホントもう呆れる程大量に設置されている。

 

その上で、

全線にわたってコレもんである。

 

塵も積もればの理屈なのか、「環境」を持ち出して50キロの所を40キロに規制をかけ、それで騒音排ガスの総量に一体どれ程の差が出ると言うのか、全く意味不明なのだが、一つ言えるのは、片側3車線のこのバイパス、お上のご命令通り時速40キロで車列が流れている場面なぞ、私はかつてだだの一度も見た事がない。

 

よほど無茶な飛ばし方をしない限り固定式オービスは反応しないと言うし、この路線に限ってはダミーも多いと聞く。しかし気味が悪い事に変わりはないので、ヘタレである私はクルマでこの路線に乗り入れる事は、沿線に用事でもない限り絶対にない。私にとってこの国道43号、原チャリ路肩ツーリング専用ロードである。40キロ規制?どうぞどうぞ。こっちは巡航速度30キロですから。

 

県境の川、国道43号版。

この橋を渡り大阪市西淀川区、さらに東へ。

伝法大橋を渡って此花区に入る。海に臨む工場、倉庫街が続く。

此花区から隣の大正区にかけ、この様な原チャリお断りの「交差点陸橋」が連続する。気を付けて走らねば・・・。

 

まあ誤って進入したとて時間も遅い、気付かぬふりでやり過ごせそうだ。明日は好天の予報であるにも関わらずナイトクルーズを選んだ理由の一つだ。

 

淀川大橋43号線版。遥か遠く前回記事で渡った2号線淀川大橋が見える(手前の鉄道橋ではなく)。

 

おっ、電車が来た!

ショボい携帯カメラで電車を撮ると、この様に一本の光の筋みたいに写ってしまうモンなんやね。そう言えば撮り鉄の皆さん、みんな物凄いカメラ持ってるもんなあ。

 

さらに東へ走る。

 

尻無川を渡る。この辺り川や運河が多く、橋の部分でだけ、並走する阪神高速神戸線と一般道が隣合う形となる。ただそれだけの事なのだが、坂を上り切った所でいきなり料金所と緑の看板が目に飛び込んで来るため、原チャリライダーは一瞬ギョッとする。

 

ナカナカそれらしい景色になってきたやないかい!

建造物のせいで分かりにくいが、先の交差点を左折するとすぐ、

天王寺到着!

冒頭触れたように阪神地区からここまで一本道。時間は原チャリでも小一時間程。ちなみに交差点を左折せずそのまま直進すると、通りの名こそ様々変われど、これまたほぼほぼ一本道で、「終点」は奈良の明日香村。全く旅情をそそられるが、原チャリではそれこそ何万光年彼方の距離である。

 

さて天王寺到着したのはいいが、ミナミは正直あまり土地勘がない。買い物にしろ用事にしろ、全て十三梅田あたりで事足りてしまうからだ(てか独身中年男の買い物なぞ地元商店街で充分)。

 

せっかくなので、あの道頓堀のグリコの看板とか見たいなあ。と、携帯でグーグルマップを開く。なるほど、少し北へ行って西に戻る感じか。混雑していて一方通行が多い大阪市内。原チャリ。このシチュエーションではまさに無敵のツールである!

 

天王寺駅前谷町筋をそのまま北上する。この通りは走り易い。

谷町筋沿線の裏通り。大阪という街、大通りから一歩奥に入ると、このようにラブホが密集している場所が至る所に存在し、ラブホと提携している派遣型風俗店も付近に軒を連ねている。だから何だと言われればそれまでだが。

 

この場所からほど近い、千日前線との交差点を左折し、西へ向かう。次なる目印、難波駅にぶち当たるハズだ。

 

沿線のちょっとした名所の前で一旦停止。千日前大看板のすぐ隣・・・。

1972年千日デパート火災事件の跡地。周辺のお店やオフィスで働いている方達は、少々の心霊現象などもう誰も気にも留めないのだとか。跡地はご覧の通り家電量販店になっているが、なんか色んな意味ですげーなー。

 

着いた!

ここまで来たら目指すモノはもう近く、ここから一町二町北にあるハズだ!

 

が・・・、

一方通行に阻まれる!!

 

しゃーない、バイク押して歩道を歩こう!ここから回り道するより絶対早い!!

 

イヤーつくづく原チャリ最強!!

 

道頓堀川そして川沿いの遊歩道に降りる。

あった!これを見に来た!!

 

それにしても何だな。

こんな時間なのにこの周辺、全く人波の引く気配がない。JR大阪駅前ですらこの時間になると閑散としていたのに、さすがと言えばさすがだが。

 

この不景気な世の中で、繫華街が賑やかなのは大変結構な事だが、いささかナイトクルーズの情緒には欠ける。今日は別にミナミに飲みに来た訳ではないからなあ。

 

見たいモンは見れたし、もう撤収しようか。バイクを歩道にがっつり迷惑駐輪してるし。大阪名物っちゃそうだが、兵庫県民である私は少しは遠慮しなければならない。

 

という訳で例の県境の川。

これを渡り地元へ戻る。

「ゴーフル」ね!

これは試合開催時、周辺の混雑緩和のため、球場のすぐ前に建設された陸橋の頂上あたり。

で、お疲れ様でした!!

 

今日のナイトクルーズ、出発が21時36分、帰宅は01時41分。走行距離がちょうど50キロ位か。やはりミナミへ行くと距離は少しだけ伸びるようだ。

 

とまあこのように、「ナイトクルーズ」などといったタイトルだけ大仰でカッコいいものを振りつつ、羊頭狗肉、登場するのは地元と近隣の町の風景のみといった内容が続きそうである。なにぶん今の所ツールが原チャリ1台しかないもんで。このネタのショボさこそ、私、はんぐりーまんだ!

 

読んで頂き、ありがとうございました。