這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

「本人歌唱」CD。

こんにちは!

 

「あの」CDの話である。CDショップではなく、スーパーやホムセン、書店等で1枚500円とか1000円とかで売っている、著作権切れの再編集邦楽CD(ある意味ベスト盤)。

 

著作権切れを待っての商品であるため、かつては半世紀も昔の古い演歌が主流であったのだが、近年、私が子供の頃~学生時代に活躍したアーティストやアイドルの作品が続々とこれの「仲間入り」を果たしており、買物ついでに、あのCDでスシ詰め状態ワゴンを漁るのが密かな楽しみとなっている。

 

「買ってまで聞いた事はなかったなあ。」

 

あの頃テレビで街角で流れ、一緒に口ずさんだ懐かしいヒット曲。が、一方で当時洋楽も全盛時代であり、折しも「中二病」全開な年頃、なけなしの小遣いは全てそちらにつぎ込み、「音楽通」を気取っていた。

 

まあ中高生の小遣いであれもこれも買うのは無理、というのが実情だったのだが。

 

さて先日、「松田聖子さんのアイドル時代の歌を集めました」的な作品を購入した。我ら五十路のオヤジ共は誰もが知るメガヒット曲がぎっしり詰まった一枚だ。

 

あの頃クラスの男共の間で話題になっていた「三人娘」、私は松田さんより三原議員のファンだった(キツ目の美人顔がタイプだった)。だが中二病の私は、楽しい「三人娘」の話題に加わる事をせず、わざとらしく「作った」冷たい視線をクラスメイトに向け、一人悦に浸っていた。アイドルなんて・・・と。

 

そんな思い出に苦笑しつつCDをかける。何十年ぶりに蘇るヒット曲の感動、の前に、まず驚かされるその声量。とにかく声がぶっといのである。ご結婚後も息の長い活動をされているが、その片鱗は「青い珊瑚礁」から既に見て取れる。ああ、昔から才能ある歌姫だったのだな、と今しみじみ思う。

 

このように作品を手に取り、じっくり聴いて初めて気づく新鮮な感動もあり、この「本人歌唱1000円CD」にハマり狂っているという訳だ。

 

もうひとつ、私の「本人歌唱CD」コレクションの中で、ワタシ的に最も「当たり」であった作品を語らせて頂きたい。

 

チェッカーズである。

 

高校時代であったろうか、彼らの全盛期は。れっきとしたバンド、ミュージシャンなのだが、そのルックス、ファッションからアイドル的な扱いをされており、当然中二病小僧(私だ)はここでもわざとらしくスルー。

 

興味がないフリを装いつつ、当時登場したての新しい遊び場、カラオケボックスで悪友共と叫び散らかしていたのは、主に彼らのヒット曲であるジュリアやギザギザハートであった。

 

もちろんそんな全盛期の代表曲目当てでCDを購入したのだが、このCDで初めて聴いた曲が、一番のお気に入りとなった。

 

「Song  for  U.S.A.」

 

最後のアメリカの夢・・・と来たか!

 

むう、これはこれは「男を泣かせる唄」である。男は好いたはれたのドラマでは泣かない(多分)。「人生」とか「生きざま」なんてモノを持ち出されるとグッと来るのだ。名画「男はつらいよ」シリーズで泣くのは、毎回寅さんがマドンナに振られるからではない。

 

アメグラ風のストーリー、チェッカーズのメンバーさん方がお好きだったと見えて、これをテーマとした曲が多く収録されている。なかんずくこの「Song  for  U.S.A.」、これほど楽曲として「聴かせる」作品を出していたのなら、彼らが現役の時に買ってあげれば良かった。歌詞の内容とも相まって、少ししんみりしてしまった。

 

絶大な人気を誇り、ヒット曲も多かった彼ら。この本人歌唱CD作品においても、松田聖子さん同様「上巻」「下巻」がある。ところが松田さんの作品と違い、あちこちのワゴン、見かける度に探すも「下巻」がどうも見つからない。結局、ネットで検索をかけ通販購入という、「本人歌唱CD」では異例の、のめり込んでの購入であった。

 

「本人歌唱CD」、たとえ1曲だけ目当てであったとしても、充分なコスパである。これからもあの謎のラインナップ(?)、どんどん拡充を期待したい。

 

さて画像の一枚も挟みたい所だが、CDのジャケットを写真に撮り、それをUPすると、イロイロとモンダイが発生するらしい。そこで、この楽しい音楽鑑賞のハード面の話も少ししてみたい。

 

若い頃、オーディオに凝った。やれデッキはどのメーカーが良い、スピーカーはどこ、といった具合に、ただでさえ狭い部屋に寝る隙間もない位、それこそ城壁の如くオーディオコンポーネンツを積み上げたモノだ。

 

これがその残骸。

オーディオの次はホームシアター、そしてゲームにハマっていたため、こうしてアンプだけ最後まで手元に残ったワケだ。

 

ゲーム機をコンポに繋ぐ、あるいは高性能ヘッドフォンを使用し「いい音」でコワイ系のゲームをプレイすると、敵キャラ、クリーチャーが遠くで発する物音や唸り声が良く聞こえるため、メチャ戦いやすいですよ!

 

迫り来る敵キャラの種類を「音」で即座に判断しアイテムチェンジ!備えあれば憂いなし、といった具合だ。

 

しかし年齢と共に視力が衰え、モニターをジッと凝視する事がツラくなり、発売前先行予約してまで買ったにも関わらず未使用のままのゲーム機と共に、今こうして敢えなく押し入れで埃をかぶっている。

まあこのあたりからゲームソフトの値段がえらい上がったのも、ゲームをやらなくなった理由の一つだ(貧乏性)。

 

音楽鑑賞に話を戻すが、現在使っているのがコレ。

昔は「ラジカセ」と小馬鹿にしていたオールインワンミニコンポだ。

 

今はたかだか3~4万程度の出費で、私が望む「いい音」は手に入る。場所も取らない。家電分野の技術の進歩は本当に目を見張るモノがある。

 

ちなみに私はバイクが趣味なのだが、この「エンジン付き二輪車」という奴、完全に「枯れた技術」と言える。1970年代頃に完成の域に達し、以来熟成こそされているが、「革新的な」技術その他の物というのは、現在まで登場してはいない。

 

むろん各メーカー、例えばバイク版のEVやハイブリッド等を世に出す技術は既に持っている。が、現段階ではそんなもの出した所で間違いなく売れない。ダイレクトに骨を揺さぶるレシプロエンジンの轟音と振動、これがヨイのだ。コレなくして夏暑く冬寒く、すぐコケるあんな不便、危険な乗り物、誰が買うものか。バイク乗りというのは変化を嫌う偏屈な人種が多いのだ(多分)。

 

まあそんな業界事情もあるのだろうが、比較すると日進月歩、分進秒歩で暮らしを支え続ける家電業界の技術進歩、まことに興味深い。コンポオーディオに限らず、アッと驚くような新商品の登場、こちらは素直に楽しみたい。

 

昭和のおじさんである私は未だ体験していない、USBやカードを使った音楽鑑賞、私のミニコンポにもその機能が付いているようだ。折角なので、こちらもボチボチ試してみようと思っている。

 

外は雨だ。雨には懐メロがよく似合う(?)。「本人歌唱CD」でも聴きながら、今日は家でゴロ寝を決め込むとしようか。

 

読んで頂き、ありがとうございました。