こんばんは!
愚痴からのスタートだ。
原二以上のバイク乗りにとっては、ほとんど気にも留まらない出来事だろうが、最近ある物の出現によって、路上からゼロハンが駆逐される方向である事が明白となった。
そのある物とは、コイツだ。
路肩の自転車通行帯。もう半世紀近くも昔になるだろうか。例の原付30キロ規制によって、ゼロハンは路肩に追いやられた。今度はその小さな居場所からも追放されようとしているのだ。
この路肩の自転車通行帯がさらに拡大設置された暁には、いよいよ原付一種の使い勝手の悪さは決定的となる。否、使い勝手が悪い等といった生易しいものではない。自転車通行帯の外側を法規を守っての走行は、むしろスムーズな交通の妨げになり、危険極まりない。
常に四輪にカマ掘られ吹っ飛ばされる覚悟で乗れ、とまではよもや言うまいが、原付一種などもう乗るなというのがお上の思し召しなのであろう。
だが我々原チャリ愛好家に言わせれば、「市販車最小排気量」を駆る事に意義、面白さがあった。法定30キロや二段階右折といった不条理な規制さえ「楽しんで来た」モノだ。ゼロハンライダーの矜恃という奴である。
嗚呼、原付一種!!
これが間もなく、本当に間もなく交通行政から切り捨てられるカテゴリーの姿である。近い将来新車で販売されるのが、スロットル捻る度にシャクりまくりの乗りにくい事甚だしき電動バイクのみとか本当にあり得ない。
折しも「あの時以来」のバイクブーム。主軸となっているのは125ccクラスだ。交通社会の中で原付一種の後を継ぐ存在と目されるこのクラス、確かに未だかつてない盛り上がりっぷりを見せている。80年代バイクブームの頃などは存在しなかった、しっかりと造り込まれた魅力的なモデルも多数発表されている。
こうした「受け皿」まで用意された以上、愛するゼロハンが消え行くのも時代の流れ、と受け止める以外ないのかも知れない。
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さて目下GW中だが、知人や親類がちょいちょい訪ねて来る。盆暮れや連休はこれがあるんだな。普段の週末のようにお気楽な独りモンを決め込む訳には行かない。
明日もそれがらみの用事でちょっと早起き。ナイトクルーズに出かけたいが、明け方まで走り回るのは無理である。ちゃちゃっと2~3時間程度で回れるコースはないかな。
例えばツーリング中の絶景の紹介などは他の方の記事にお任せするとして、私はんぐりーまん、深夜の港や工場街等、悪い景色のみをUPし続けている。おっ!ならば工場労働者の私、普段働いている会社の周辺もええ~感じに殺風景だぞ!?
冒頭の自転車通行帯に関する考察でだだ下がりのテンションを引きずりつつ、憂鬱で心躍る物も何もないこのルート、出かけてみるとしようか。普段軽四のハンドルを握り、極めてど~んよりと走り抜けるこの道、さていつもと違った表情の一つも見せてくれるであろうか。
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片道9km。毎月の交通費請求で分かり切っているのだが、まあ「お出かけ前の儀式」トリップメーター確認だ。
いつもの通勤ルートに出る。
寒っ!かばんからウインドブレーカーを取り出す。ちなみにこの袋は100均で売っている500㎖ペットボトル用。ウインドブレーカーを丸めて入れている。
軽量で場所も取らないが「かばんゴソゴソ」の時だけ暴力的に邪魔でうっとおしいかばんの中のウインドブレーカー。ピッタリサイズで上手くまとまる流用品が見つかり嬉しい限りだ。やはり100均ホムセンこそ最強の「バイク用品店」である!
通勤時イライラポイントその①。
この信号のない小さな交差点、正面の高架は阪神電鉄。通り沿いに写真右手方向徒歩2~3分で阪神西宮駅だ。
朝の通勤時、塀垣で完全ブラインドの写真左手から右手方向に向け、歩行者自転車がジャンジャン飛び出して来る。一旦このあたりで停車し、あたかもクルマで匍匐前進するが如くジワジワ、ズリズリと前進する。
歩行者、自転車を止める事になりあまり行儀は良くないが、横断者が途切れるのを待っていては、いつまでたっても前へ進む事ができず、今度は後続車からクラクションの嵐だ。「ハイごめんハイごめん。」等と呟きつつおもむろ~に前進するというワケだ。
国道43号合流。東へ向かう。
以前の記事でも書いた通り、ここは全線40キロ規制の上オービスも多く、あまり乗り入れたくない路線なのだが、朝夕の混雑時のみだいたい時速30~50キロで車列が流れている。痛しかゆしだ。
朝夕の渋滞時以外はこの通り。
まあこんな道路状況下、時速40キロで走るクルマなどいない。土曜出勤の朝などは、ヘタレな私は違うルートで出勤している。
イカツい建物。ここで国道43号と別れる。
女子スポーツの強豪、武庫川女子大学だ。
おっさんである私はあまり知識はないが、確か東京2020ナショナルチームに何人か代表選手を送り出していなかったかな。
通勤時イライラポイントその②。
この交差点を左折するのだが、左折したその先が毎朝ドン詰まりの大渋滞だ。
渋滞の原因がこれ。
先程の交差点を曲がるとすぐ、南武橋という武庫川にかかる橋に差し掛かるのだが、この並走する新橋への架け替え工事が何年たっても終わらない。新型コロナの影響等もあるようだが、延長に次ぐ延長で現在も(見た感じ)チンタラやっている。もしもう一回工期延長になったなら、その時はさすがに土木事務所に苦情の電話を入れてやろうと思っている(怒)。
橋を渡るとすぐ右折。
土手沿いの道を河口方面へ。
この土手の道を降りるとそこが私の働く工場街だ。
このような大企業様の事業所もある(私の会社ではない)。
少し工場街を走り回ってみよう。
こちらはクボタさん。
いつも煌々として大変結構な事で。
この巨大なトラックターミナル、閉鎖されたパナソニックプラズマ工場を改装したものだ。
あのプラズマ事業が成功していたなら、この辺もう少し賑やかになっていたかな。
こちらは、
説明するまでもないか。
そうそう、
特に旧車乗りはご存じ、あのキャブ燃調のスペシャリストさん。うちの会社のご近所だ。
我が社?小さくてショボいので、代わりにいつも帰りにタバコを買うコンビニでも。
行きつけの店がよく潰れるのが私のデフォなので、「お前もか!」と思いきや店内改装休業であった。
この周辺、運河が縦横に走っている。
これは先程のクボタ工場の裏手あたり。
この全国各地に存在している運河だが、産業の近代化によって、貯木場や小型の使役船の航行といったしゅんせつ当時の役割はほぼ終了していて、現在は主に洪水対策としてそのまま残されているという話だ。
天然の河川に加え、このような人工の水路を総動員して、あふれた大水を一気に海へ押し出そうという都市計画、治水構想だ。
よって「役目を終えた」現在もこのように良く手入れがなされ、新たな役割に沿うような改修工事も随時行われている、と。
ついでに、
こういった埋立地の工場街に必ずと言って良い程存在する、わざとらしく作り付けられた「緑地」。
以前の記事で「人造湖」についても少し触れたが、この手の「人造偽自然」、好きじゃないなあ。いやいや、イデオロギーの話ではない。「憩いの場を」という立案、造営サイドのお気持ちもありがたい。
がしかしこの人造自然その「物」自体、何かこう、共通する嫌~な雰囲気を持ってはいないだろうか。「負のオーラ」とでも言おうか。
怪しげな霊能師なんか連れてきたら、「うむ、ここは非常に良くないものが集まっておる。」とか何とか言い出しそうな雰囲気だ。
緑地のこの公衆トイレなんかも、実にええ~感じではないか。
と、ボロカス言いながらしっかり利用させて頂いたが。生理現象には勝てないのだ。何事も。
さて、深夜2時を回った所で、そろそろ引き上げようか。武庫川の土手沿いを走って帰るとしよう。
このような細い道、交通量の多い時間帯に原チャリでテレテレ走ろうもんなら、それこそベタ付けラッシュであろう。ナイトクルーズならでは、だ。
以前の記事で何度か渡った国道2号武庫川大橋が見えてきた。
ここまで来たら家はもうすぐだ。
読んで頂き、ありがとうございました。