這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

用品➁。

こんばんは!

 

午前3時。

月イチの伏見大社参拝未明クルーズだ。

 

今回はとあるバイク用小物のレビューも兼ねている。

 

デイトナ製シフトパッド。

1500円。

 

ではこれ、一体ナニモノか。

バイク乗車時、このように靴の爪先に被せる事で、変速操作の際の爪先の痛みや靴へのダメージを軽減するというスグレモノ。

 

スグレモノ・・・か。

 

実はこれ、「正統派ライダー」からは見向きもされない商品である。なぜなら、本格的なバイク用のシューズや革ブーツの左爪先にはあらかじめパッドが縫い込まれていて、こんな物をガバッと靴に被せる必要などないのだ。

 

つまりこの商品に群がっているのは、「バイクには乗るがバイク用のシューズや革ブーツは履きたくない」というひねくれ者である。

 

・・・私だ。

 

ライディングシューズ(ブーツ)。前記事で、またそれ以前にも折に触れ、私がいわゆる「バイク用品」に対し、総じてアンチである事は述べさせて頂いたが、そのきっかけともなった全力拒否レベルの品物である。

 

ブログの柱としている「原チャリナイトクルーズ」然り、私は出先、道中でバイクを降り、歩き回っている事が多い。加えて足にタコやウオノメができやすい体質もあり、硬い靴は絶対NGなのだ。

 

最近の物はどうか知らないが、私が乗り始めた頃のバイク用の靴というのは、どれもとにかく硬く、マメ、タコにウオノメ、靴ずれのフルコース。常に足の痛みとの戦いであった。

 

正統派ライダー氏は言う。「革ブーツはキチンと手入れして履き続けると足に馴染んでくるよ。」

 

・・・余程小まめな手入れが必要なのか、うまく行かないんですけど?

 

履き続けると馴染むどころか折りジワが付き、コイツが強烈な靴ずれを引き起こす。こんな調子であった。

 

長年バイクを楽しんできて、乗車用の靴としては少々硬い奴の方が安全性のみならず操作性も良い事は理解できる。

 

が、「バイク用品」として如何に秀逸な物であっても、まるで纏足靴かハイジの木靴の如く窮屈で歩行に支障を来すようなシロモノ、そもそも「履物」としてどうなのよ、と。

 

コンセプトが片手落ちで、それが購入後の不満につながる。前記事では値段が高いと吠えさせて頂いたが、バイク用品、こういった物も非常に多い(と感じる)。

 

・・・

 

シフトパッドに話を戻す。

 

ひねくれ者相手の「やっつけ商品」、あるいは仕事等の理由でバイク用の靴が履けない時の「緊急避難商品」であり、決して完成された品物ではない。

類似品として、この靴ヒモでじかに装着する(共締め?)タイプも出ているのだが、これ、靴との相性がシビアで、合わない靴に取り付けると歩行の際のひどい不快感と、最悪、変速操作時にパッドがチェンジペダルに当たらない可能性さえあり、あまりおススメではない。

 

今使っているデイトナの品物のように、靴にすっぽりと被せるタイプが「守備範囲の広さ」という点で優れてはいるが、これとて完璧ではない。モンキー、STでは全く問題なく使えるのだが、どうもRP22との相性が悪いのである。

 

シートとステップ、チェンジペダルの角度の問題なのか、RP22に乗っていると、

コレが、

だんだん前にズッてきて、

気付くとこうだ。

 

落とした所でまあ安い物なのだが、走行中にこれに気付くと軽くアセる。

 

そこで、RP22専用に新調したシフトパッドがこちら。

2りんかんオリジナル。550円。

 

シフトパッドはシフトパッドでも靴ではなく、チェンジペダルに被せるタイプだ。

 

「アレ、足痛いよ。」

 

これも昔からある商品なのだが、かつて小耳に挟んだ噂話は芳しい物ではなかった。

 

が、このRP22、モータージャーナリストの提灯インプレ風に言うなれば「短いストロークでコン、コンと決まる」シフトフィーリングの良いバイクで、このタイプのシフトパッドと相性が良いのでは?と思い立ったワケだ。

 

くどいようだが、バイク用品あるある、仮にこんなウレタンの切れ端で2000円も3000円も取るならば、こんな「ダメもと」のお試しはない。550円なればこそ、だ。

それでは、デイトナのシフトパッドも一応持参して、出発しよう。

 

・・・

 

午前4時半。

いつも休憩に立ち寄る名神高速吹田SAだ。

 

静かな未明のSA、まずは喫煙所で寝覚めの一服。

かぁ~っ、んめえ~!まんが日本昔話風に)

 

ここまでの道中、半分はシフト操作のない高速道路ではあるが、今の所左足に痛みも不快感もなく、気分は上々である。

 

が、何と

この先朝まで通行止めである。

 

スピリチュアル曰く、神社参拝に向かう道中、このような「障害」に出くわした場合、それはその日の参拝が神様から歓迎されないサインという。

 

しかしこれは微妙だ。神様は「今日は来るな。」と仰せなのか、はたまた「6時まで待て。」と仰せなのか、霊感のない私には判らない。

 

とりあえず6時まで時間を潰し、先へ進んでみるとしよう。もう一つ何か障害が現れたなら、その時はすごすごと引き返せば良い。

 

吹田SA、トイレの個室だ。

だから何だと言われそうだが、時間が余ったので。

 

普段行かないエリアを徘徊する。

おや?

外に出られる?行ってみよう。

 

地下道をくぐる。

駐車場が現れた。

 

駐車場を通り抜けると、その先は住宅街だ。

が、残念。ゲートは施錠されている。

 

自転車もある。

どうやら、SAで働く職員さんの駐車(駐輪)スペースのようだ。

 

おっ、名車だ!

こういう所で働く方、やはりクルマ好きも多いのだろう。

 

職員さんの休憩、当直室だろうか。

駅や学校他、私はなぜかこの「当直室」が妙に好きである。

 

この先にあったミニ公園みたいな奴もなかなかお気に入りだった。

今は封鎖されている。

 

駐車場を埋め尽くすトラックの大群。

朝6時の合図と共に一斉に「出撃」する訳か。うむ、これは見てみたい気がする。

 

ライトなデコトラカスタム。

カッチョええ。

 

SAから本線を望む。

だいぶ夜も明けてきた。

 

朝6時。

残念ながら、期待した「一斉スタート」はなかった。では、私もボチボチ出かけるとしよう。果して何か次なる「障害」でも待ち受けているのだろうか。

 

・・・

 

あっさり到着。

それでは、いつものように参拝と境内の散策を楽しむとしよう。

 

これは本殿横を過ぎ、先の千本鳥居、奥院へと続くアプローチ。

言わば「通路」なのだが、このお社の壮麗さが良く表れていて、好きな景色である。

 

本殿で参拝を済ませた後、稲荷山の中腹あたりまで、この「無限石段」を延々上がるのがいつものパターンだ。

段数を数えるなど無理。時間にして30分程か。バイク用品店で売っている、あのカチコチのンダムシューズこの使用環境はさすがに過酷というモノ。

 

・・・

 

参拝を済ませ、吹田SAまで戻ってきた。

足の痛み、不快感など全くナシ。シフトフィーリングも違和感なく、ええ感じである。

 

バイクボックス帰還。

地元西宮、尼崎と高速挟んで京都市内を少し走ったが、結局爪先に痛み、不快感は現れず、この点は合格。では靴の方をチェックしてみよう。

 

ふむ。

注目しておくべきは、ウレタンがこすれた事によるヨゴレの付着。やがてここが擦り切れるという事。やはり、靴に被せるタイプと比べ靴へのダメージはあるようだ。

 

このハイカットホムセン作業靴(¥2500)でその辺りの経過観察といこう。まあこんな安い靴ならば使って良い、というまずまずの第一印象だ。

 

・・・

 

前記事、そして今回と二回に分け、私の「バイク用品無用論」を毒づかせて頂いたが、決して、ええ歳こいてやんちゃ、アウトロー気取りの痛い奴ではないつもりだ。

 

軽装(てか街着普段着)で乗るからこそ、しっかりと自制心を持ち安全運転に努めている。

 

バイクバカゆえ常に様々なモデルに興味は持つが、根は原チャリ愛好家である。あの30km/hでユルユルと流れる景色を眺めるのが本当に好きだ。

 

バイクにスリルやスピードは求めていないので、高価な安全装備にさして必要性も感じない。

 

単純な「身の丈法則」である。

 

お読み頂き、ありがとうございました。