這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ナイトクルーズ34 堺の、どこぞ。

こんばんは!

 

私自身も工場労働者であり、昔から工場夜景を覗きに行く事が好きであった。 私の「ナイトクルーズ」の産みの親となったのが、まさにこれだ。

 

過去記事でも工場夜景をよく取り上げているが、この近辺で私の一番のお気に入りが、つまり、今回のタイトルである。

 

どちらの企業さんなのか、何の工場なのか、正確な所在地も一切分からない。

 

夜、阪神高速湾岸線関空、和歌山方面に向かって走っていると、堺の大浜料金所を過ぎた辺りでそれは忽然と姿を現す。

 

 設備、プラントを飾る宝飾品のような常夜灯や警告灯に加え、敷地内数ヶ所で副次ガスか何かを焼却しているらしく(製油所系か)、宵闇の中そいつが鬼火の如くゆらめき、息を飲む程に幻想的な佇まいを見せてくれるのだ。

 

が、いかんせんこちらは高速道路走行中。 キレイな夜景だ、と停車して写真を撮ったりする訳にも行かず、永らく私の中で「印象」だけの存在であった。

 

今夜は、一般道を走りその正体を確かめに行こうと思う。

 

・・・

 

とりあえず堺市を訪問しない事には始まらない。 

という事で例の国道43号、大阪府との県境の橋だ。

 

しかしつい先日まで長引く残暑にうんざりしていたというのに、もう木枯らし1号だ。

で、今年もダサバイの特権、ハンドルカバー装着である。

 

冬場、モンキー号で毎年使っていた奴だ。自転車、ミニバイク用と銘打たれた100均モノである。

 

この季節、我々バイク乗りはハンドルカバーの中、少なくとも革手一枚、大抵は防寒手袋、人によってはグリップヒーター等を併用している。よってこの品物、前から当たる走行風をある程度凌いでくれるだけで良い。

 

100均、ホムセンのペラッペラの安物で十二分の働きをしてくれるのだ。

 

あと、さすがに500mlペットボトルをズドン!と差す事はできないが、当初購入を想定していたスクーターのフロントポケットに対抗し、ハンドルに小物入れを取り付けてみた。

これまた100均商品。自転車用。ロード、マウンテンバイク等前カゴの取り付けが難しい車両向けの商品と思われる。

 

この自転車用ハンドルポーチをメーターを遮らず、かつ使いやすい位置に持ってくるべく別途購入したアクセサリーバーのお値段、ポーチのざっと10倍以上である。

(参考記事)

hungryman888.hatenablog.com

この楽しい楽しい100均グッズ流用だが、必ずしもコスパが良いとは限らない。

 

さて、ぼちぼち出掛けようか。

これから私の好きな大阪ベイエリアを突っ切る形になる。

 

・・・

 

しっかし、楽チンなバイクである。

 

小さなバイクの楽しさを表現するにあたり、私はよく「解放感」という言葉を使うが、これは運転が楽=運転操作そのものに削がれる気力体力が少なくて済む、この辺が大きなファクターになっている事は間違いない。

 

単純にバイクの楽しさ、気持ち良さを堪能するのであれば、楽に乗れる奴が良いに決まっている。まさにジクサー号の走りがそれだ。

 

一方大排気量車の魅力とは、それぞれのモデルの「個性」、ほぼこの一点に尽きる(と思う)。

 

思い入れある「オンリーワン」が存在するのなら、迷わず手にすると良い。が、例えばモータージャーナルの提灯インプレ等に踊らされうっかり手を出すと、とてつもなく無駄な散をするハメになる(決して悪い買物とは言わないが)。

 

彼らの言う「ビッグバイクならではの世界観」とか何とかそんなもの、法定上限たかが60km/hの「世界」には存在しないし、何?長距離走行が楽?それは高規格高速道路だけを延々走行するとか、何かしら特殊な条件が付帯する場合のみ。あり得ない。

 

バイクなんて乗り物、お金も気力体力もかけずとも、その楽しさは満喫できるのだ。

 

・・・

 

とまあ、元・原チャリ愛好家の「小バイのススメ」を開陳しつつ、国道43号を離れ、此花通りに入る。

画像右手は淀川河口。いつ来ても真っ暗だ。

 

常吉大橋から舞洲

そして私のお気に入り、夢舞大橋から夢洲だ。

万博の工事もかなりの進捗が見られる。

が、まだまだ「単なる工事現場」といった風情で色気がない。もう少ししたらまた改めて覗きに来てやろう。

 

そして夢洲のどんつき、かつてモンキー号で行く手を阻まれたこの海底トンネルだ。

さあ、選択肢の多い原付二種ではなく150ccを選んだ理由がここにある。

 

アゲアゲでトンネルを抜け、咲州。

これまた私の大のお気に入り、咲州コスモタワーを横目に。

 

で、南港南。

南港フェリーターミナル付近だ。

 

と、ここまでは良い。かつてモンキー号で来た道だ。が、さてこの先、右へ行こうか左へ行こうか。なにせ今回の目的地は「どこぞ」である。私の徘徊クルーズ中カクベツ当てずっぽう度も高い。

 

手掛かりが「阪神高速湾岸線からよく見える」という事。ならば湾岸線との並走区間が長い国道29号大阪臨海線か。このルートがニアミスできる可能性が高そうだ。

南港通りを東へ進む。

 

おっ!あれだな。

国道29号へ入る。

広い通りだ。が、左車線をゆっくり流す。ここは大阪市の南端付近。堺市はもう目前に迫っている筈。

 

大和川

この川を渡れば堺市だ。ちなみにこの大和川、かつて「日本一汚れた川」としてその名を轟かせていたが、最近はどうなのだろう。

 

・・・

 

堺市到着。

が、暫く目標となる物など見当たらず、仕方がないのでそのまま南下を続ける。

 

うーむ。

この上を走る高架が湾岸線に間違いないと思うのだが。南隣の高石市が迫って来ている。

 

おおっ!

あれか!!

 

敷地のすぐ脇を湾岸線がかすめている。

うむ、間違いない。

 

さて、どちらの企業さんだろうか。

おおー、三井様でいらっしゃいましたか!

 

ええアングルを探し、しばし広大な工場周辺をウロウロ。

が、ダメだ。さすが財閥系、と言うか明らかに危険物を取り扱う工場のため、敷地レイアウトに相当のクリアランスを取っているのであろう。

 

塀の外から設備プラントまでがとにかく遠く、ショボいスマホカメラではいい画像が撮れなかった。

デジカメが欲しくなるが、ズーム機能が付くと途端に値段が跳ね上がるんだなー。

 

フェンス際にあった物を「拾い撮り」。

おっ!

私をこの地にいざなったトーチ。フェンス際に立っている物を一基見つけた。

 

結局こちらの工場夜景、高い場所から俯瞰できる阪神高速湾岸線上が「ベストビューポイント」という事になるであろう。

 

深夜のハイウェイに「生息」する幻夢、それまた良し、である。

 

お読み頂き、ありがとうございました。