這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ナイトクルーズ29 深夜桜。

こんばんは!

 

他のブロガーさん方の記事を拝見していると、時節柄、やはり桜のレポートが多い。華やかなモノだ。

 

よし、ひとつ私もこの流れに乗ってみるとしよう。ネタ切れ中のナイトクルーズにヒントを与えて頂き、感謝感激である。もっとも、この記事を上げる頃には桜の花はとうに終わっているであろうから、またまた遅れ馳せながらではあるが。

 

昨年は桜を記事に取り上げる事はなかった。満開のタイミングが週末と合わなかった(確か)というのもあるが、地元で桜の名所と呼ばれる夙川公園が徒歩圏内にあり、桜見物にわざわざバイクを持ち出す必要が全くないのである。

 

あくまで「趣味のバイク」が私の下手くそな記事のメインテーマだ。

 

それにこの夙川公園、ガッツリ住宅街に囲まれており、例年桜の季節は夜半を回っても群衆で溢れ返っている。イヤ、そーいうのではなく、こう宵闇に人知れずひっそりと咲いているような奴が良い。

 

春爛漫、咲き誇る桜花に対してもワビサビを求める、真正のひねくれ者である。ほど近い道の駅に向かってみよう。思い当たる奴がある。

 

・・・

 

ぶらっと夜桜見物ならいつものモンキー号が快適なのだが、キープコンディションのため途中バイクボックスに立ち寄り重たい奴を引っ張り出す。

バイクバカが高じて複数台所有するようになると、乗りたい時に乗りたい奴に乗れなくなる。

 

川西市を通り抜ける。

道すがらの「街路樹」。

満開ちょい手前、といった所か。

 

川西市の北隣、猪名川町

この猪名川町にある道の駅に、目指す「ひっそりと咲く」ワビサビな桜がある。

 

道の駅の少し手前、奇勝「屛風岩」。

幅数 mもないような小川の岸に切り立つ巨岩だ。

 

小川を挟んで向かい側にはコテージが建ち並んでいる。

小川のせせらぎを聞きつつ、このあたかも深山幽谷の如き景観を楽しむ、といった趣か。

 

いずれにせよコテージの客でもないので、そそくさと退散する。

 

・・・

 

到着。「道の駅いながわ」だ。

クルマが何台か停まっているが、仮眠でもとっているのだろう。静まり返っている。

 

いやしかし・・・暗っ!!

ヘルメットも掛けられない。少し明るい方へ移動しよう。

 

よし!

移動した先はガッツリ正面エントランスインフォメーション前。

昼間なら速攻警備員さんが飛んで来る所であろう。ナイトクルーズの特権である。

 

で、今回公衆トイレショットから入るのだが、

その「思い当たる奴」というのがこの便所の裏に植えられている桜たちである。

「厠桜」とでも名付けてやろうか。

 

都市部に隣接しているとは言え、やはり猪名川は涼しい。まだ7~8分咲きといった塩梅だ。まあ人知れずひっそりと咲くのなら、別に満開でなくても良い。

 

そして公衆トイレと桜に挟まれたこの空間。

どどん!

当然コイツも織り込み済み。私が桜見物をするに当たり理想的な場所というワケだ。

 

勿体をつけるようにタバコに火を点ける。

 

画像暗いが桜の向こうは小川が流れている。

この小川を少し下った所にあるのが先ほどの屛風岩だ。

 

深夜、せせらぎだけがかすかに響く中、ふと考える。

 

ナイトクルーズの記事を続けて行けば、そのうち心霊写真なんか撮れるのではないだろうか。光学の専門家の「鑑定」でも、実に1600枚に1枚の割合で、科学的に説明のつかない不思議な写真が確かに存在するという。

 

世に「超常現象」という奴、1/1600の確率で「本物」が来ると解釈するならこの話、ワタシ的にかなり説得力と言うかロマンを感じるのだが、いかがだろうか。

 

私がナイトクルーズで好んで訪れる夜の海辺など、スピリチュアル曰く廃墟や墓場なんぞよりよほど「未知との遭遇」の確率が高い、とも聞くが、はてさて。

 

そんなとりとめのない事をぼんやり考えつつ、

深夜にひっそりと咲くワビサビな桜だ。

 

バイクで走るに当たり、超常現象よりもヤバい「睡魔」が迫り来るのを感じる。

小一時間程お花見を楽しみ、帰路につくとする。

 

・・・

 

せっかくなので、家の近所の「名所」にも立ち寄ってみる。

とうに丑三ツ刻も回っており、さすがにもう人波も引いた頃であろう。

こんな具合だ。見かけた「花見客」も2~3名ほど。いい感じの静寂に包まれている。

 

近所に住む者の感覚として、夙川公園と言えば、桜と違い年中楽しめるこの松林のイメージも強い。

松の木の良い香りを楽しみながら散策しよう、というワケだ。

 

この、川の合流点が公園のビューポイントらしい。

市の広報なんかにも良く登場する。むろん昼間の風景写真だが。

 

色の違う桜がある!と思いきやすぐ脇に立つ信号機の光に照らされていた。

桜の花が赤くなったり青くなったり。

なかなか面白い「ライトアップ」だ。

 

まあ、良い花見となった。

人工的に密に植えられた「名所のソメイヨシノ」でも、人波の引いた深夜に鑑賞すると、「宵闇にひっそりと咲く」オツな風情を醸し出すモノである。

 

以上、正直な季節ネタに少しだけヒネリを加えた、丑三ツ深夜桜見物だ。

 

お読み頂き、ありがとうございました。

ナイトクルーズ28 弁天埠頭。

こんばんは!

 

久々(ネタ切れ休止中)の原チャリナイトクルーズである。

 

私のナイトクルーズ中、(もちろん良い意味で)最も骨を折った昨夏の大阪港周遊であったが、西から進入する我々兵庫県民にとっての玄関口、大阪港クルーズの起点となる事が多かった港区弁天町。

 

当地を訪れると、「弁天埠頭こちら➡」といった内容の案内標示がよく目に入る。

 

場所柄、揚場の少し大規模な奴か何かだろうと、さして気にも留めずスルーしていた。まあその通りの揚場なのだが、この弁天埠頭、かつて別府や松山行き「定期便」が発着していた事実を後に知る事になる。

 

旅客船ターミナルとしては1965年開業。大阪港の中では比較的内陸に位置し、そのアクセスの良さと海風を凌ぎ易いという利点から一時は賑うが、やがて広大な駐車スペースを有する南港ターミナルへと客足が流れ、1995年、弁天埠頭発着の便は全て廃止となった、と。

 

・・・俄然ワタシ好みの匂いが漂って来る。

 

(参考記事)

hungryman888.hatenablog.com

 

かつて訪問した南港かもめ埠頭と同じく「旅客船が立ち去った港」、果たしてどのような表情を見せてくれるのだろうか。

 

・・・

 

いつもの国道43号。

あの橋を渡って大阪入りだ。

 

つくづく夜の都会は美しい。

余計なモノが見えないからなあ。

 

夏のクルーズで(むろん今回も)目印となっていた弁天町駅前のノッポビルが見えてきた。

ブログを始めたお陰でこの辺り、ワタシ的にすっかりお馴染みとなった景色だ。

 

が、今回は「お馴染み」弁天町駅前交差点までは行かず、その少し手前でグリッとUターンをする。

50m程先に高架下開口部がある。

 

一旦路肩に寄せ後続車が途切れるのを待ち(車列の流れが速い)・・・

グリッな。

ハイ、こちら神戸方面行き反対車線。弁天埠頭の案内標示も見える。

 

橋を渡り終えた所でUターンし、反対車線の側道に入るイメージだ。

もうこの先は護岸。標示に従い左折すると間もなく。

到着。今はもう何もないとネットで評判の弁天埠頭前だ。

 

中央大通り方面から伸びる、往年のメインストリートとおぼしき片側二車線の広い通りからの眺め。

信号の先で、この広い通りがブツッと途切れるようにどんつきになっている。

 

こちらはどんつき側からのショット。

今は何もなくとも「船着き場」の面影は伺える。

 

かつて旅行客を出迎えていたであろう緑地公園。

おっ!

予期せず公衆トイレショットGET。

 

さてこちらが当地のランドマーク(?)、旅客ターミナル跡だ。

加藤汽船ビル、が登記上の正式名称らしい。

 

廃墟然としているが、現在デザインオフィスが「入居」している。

全く、粋な御仁もいたモノである。この世知辛い世の中も、まんざら捨てたもんじゃない。

深夜にも関わらず、館内まだ明りが灯っていた。

 

ターミナル跡の隣、当時のイカラなベイサイドホテル、といった所か。

船が立ち去った後、隣接する国道43号を日々爆走する長距離ドライバーさん常連宿として賑っているとか。こちらも「拾う神」あったようだ。

 

で、道路を挟んで旅館の向かい、これまた昭和な食堂。

現役のレトロ看板だ。

商業施設はこの昭和感全開の旅館と食堂の二軒くらい。

 

それでは、埠頭への「侵入」を試みる。

バリケードが設置されているが、クルマ一台通れる位のスペースが開けられている。

なになに一般「車両」は立入禁止か。徒歩なら関係者以外の立ち入りは「ご遠慮願います」であって「立入禁止」ではないのだな?よし、では「遠慮」せず中を見せてもらう(下衆)

 

とは言え、少々緊張感は走る。いや、オバケや不審者ではない。過去記事でも触れた通り、近年、事故防止の為こういった揚場は鉄柵で囲われ、部外者の立ち入りを完全シャットアウトしている場所が非常に多い。

 

まあ見つかって怒られたら平謝りで退散するだけなのだが、それでも気付くと道端の暗がりを足音を立てずに歩いている。今日び、こんなシチュエーションではこちら側が立派な不審者なのだ。

 

・・・

 

バリケードをくぐってスグ右手にも公園があるが・・・。

こちらは廃公園とまでは行かずとも限りなくそれに近い。

近くにマンションやオフィスも林立している訳だし、草刈りだけをして足元の安全を最低限確保しているといった具合だ。

 

大きな港湾倉庫が建ち並んでいる。

どれも年季の入ったモノだ。

 

一番手前はゴミ箱代わりか。

一体どんな使い方をしているのだろう。緑色の台はトレーラーのウマ、かな?

 

おっ!

ええ感じじゃないっスか!?

 

防潮ゲートをくぐる。

広っ!!

 

間口奥行き共、揚場としてはむしろオーバースペックでは!?大型のフェリーや旅客船がかつてここに横付けされたのだろう。

 

岸に沿って散策する。

私の大のお気に入り、咲洲の「バブルタワー」も見える。

 

他のエリアも見たい所だが、この広いバースに通じる一ヶ所以外、全てゲートが閉まっている。

しゃーない、一旦バリケードの所まで引き返す。

 

・・・

 

しばし、ご町内を徘徊する。やはり揚場にしては広い港だ。他にも埠頭への入り口があるかも知れない。

 

おおっ!!

どーれどれ!

 

私同様、「遠慮なく」立ち入る部外者が後を絶たぬようだ。

魚釣りは分かるが、こんな所でボール投げ!?

 

お約束(笑)。

「知らんがな。」ってか。

 

さて岸壁に沿って進んで行くと、行く手に先程と似た風景が。

右手方向に目を遣ると、(画像中央やや右)最初に立ち寄った広いバースが見える。

どうやら南側対岸の突堤に出たようだ。

 

こちら南側埠頭、深夜でも解放されているゲートが多い。

船も停泊している。

画像少し暗くなったがこちらにも。

夜間に発着する船は、ここ南側埠頭に案内誘導されるという事だろうか。

 

いやしかし、私のブログの柱である原チャリナイトクルーズ、目下ネタ切れで更新は滞る。そんな中、果たして記事になる物かどうか、正直あまり期待していなかったのだが、弁天埠頭、いいね!ここ。

 

昔懐かしい「昭和の波止場」まんまの光景だ。

ワビサビは醸しつつも健全に、必要以上に荒れ散らかす事なく「あの時のまま」時間が止まっている感じ。

 

昭和の名曲を鼻歌で歌いつつ、歩く歩く。

「あんたあたしのたったひとつの青春やった・・・♪」

ここは残念ながらハイティーンブギではない。

 

・・・

 

なるほど。

確かに縁もゆかりもなく「弁天」なんて町名もないだろう。かつて当地に弁財天を祀ったお社があり、今こうして小さいながら有志達の手によって「再興」された、と。

 

無意識にポケットの小銭入れに手が伸びるが賽銭箱がない。

 

すっかり暖かくなったこの週末、散策中にも「フォーフォンフォンフォーフォンフォン!」と旧車會サウンドが方々から絶え間なく木霊する。そんな所に現金の入った箱など置かないが吉、という判断か。

 

このガラの悪さとホッコリ人情が常に同居している所が、何と言っても大阪という町の風情、情緒である。二礼二拍一礼をして、この可愛らしいお社を後にする。

 

大阪港散策の起点として、私の中で何となく存在感のあった当地だが、今回町名の由来となった神様の御前にしゃしゃり出る事ができた。

 

という事で、往年のメインストリートを気分良く、悠々と流して帰るとしよう。

 

お読み頂き、ありがとうございました。

ハイシーズン。

こんばんは!

 

また二週間程更新が滞ってしまった。

 

三寒四温。寒の戻りもこの先まだ幾度かは訪れるのだろうが、それでも真冬の寒さは和らぎ、いよいよシーズンの到来である。

 

趣味のバイクの?

いや引っ越しの。

 

気候の話はこの際あまり関係なかったか。

 

三月に入り、第一週目と二週目の週末、知人の引っ越しの手伝いに出かけていた。ブログが書けなかったのもそのためである。

 

引っ越し業者さんが梱包から掃除から全てパック料金で見積もってくれるこのご時世、なぜ私ごときが手伝いに馳せ参じる事になったのか、その経緯が少し興味深かったので今回記事にしてみた次第だ。

 

・・・

 

隣町尼崎市に住む知人が中古の分譲マンションを購入した。現在住んでいる賃貸マンションからクルマで10分程走った所だ。

 

中古とは言えマンション購入代金、それはそれは大金である。ATMでポンとイッパツ振り込みという訳には行かない。契約、支払いに時間を取られてしまい、引っ越し屋さん各社割増料金でも予約が取れれば良いが、というこの「ハイシーズン」とまともにカチ合ってしまったという訳だ。

 

とは言え賃貸契約期間もまだまだ残っているし、転勤等長距離の移動が伴う訳でもない。引っ越しの日取りを先送りにすれば良いだけの事。

 

しかし新居の購入から入居まで一ヶ月(?)以上間が空く場合、ここでまた一つ問題が浮上する。火災保険である。

 

何でも火災保険という奴、「物件」ではなく「契約者」にかかるモノらしく、契約者本人の居住実績のない「空家」の場合、万一の際、保険金の算定が非常に不利になるのだとか(へーえ)。

 

そこで、売買を仲介した不動産屋さんの入れ知恵(失礼)により、引っ越しまでの期間に不幸にして火災に見舞われた場合の「居住実績の証拠」として、家財道具の一部を前もって新居に搬入しておくべし、と。

 

要は居住実績のアリバイ工作である。

 

で、この知人という奴なのだが、自身の仕事の忙しさもあり、あえてクルマは持たず、その代わり住まいの条件を「駅近」に限定するという完全都市型生活を送っている。

 

引っ越し本番は例の業者さんお任せパック、四月の半ば頃予約が取れたらしいのだが、それまでの新居のナンチャッテ居住実績作りに使う「足」がない。

 

そこで我がダイハツムーブ号、後部座席を折り畳んでの「出動」と相成ったワケだ。

 

・・・

 

運び出す荷物を選定するにあたり若干特殊なケースである。なにせ想定するのが「火事が出た場合」だ。パッと燃え尽きてしまうような物であれば搬入する意味がない。

 

中途半端に焼け残りそうな物吟味、厳選する。

 

・家電

「鉄板」である。生活必需品でもあり、これさえ置いておけば万一の際の「空家認定」は回避できそうだ。但し引っ越し本番はまだ先のため、普段あまり使わない奴を。

 

・食器

家電と双璧を成す生活必需品。しかも総じて火には強く、立派に「お務め」を果たしてくれるに違いない。

割れても良い(某総合病院の勤務医をしており、金持ちである)、との事でロクに養生もせず段ボールや大判のレジ袋に豪快に詰め込む。

 

・寝具

特に純綿をギチギチに詰め込んだ昭和の石布団。うむ、これが良い。

 

・書籍

ペラッペラの雑誌などは燃えてしまうであろうから、極力ハードカバーのイカツい奴。

日進月歩、否分進秒歩と言われる医学の世界。古い専門書など、もう全く何の役にも立たず、ただ本棚の肥やしにしかならぬのだとか。

この場合おあつらえ向きではないか。

 

あとはより生活感を演出するため、衣類と空缶空瓶等燃えないゴミを少々。割とノリノリである

 

よし、こんなもんかな。

 

こういった小物の搬入や、電気ガス水道屋さんの立ち合い等で、ちょくちょく新居の方には訪れていました、と。これで万一の際の「空家認定」は避けられるのだそうな。

 

「アリバイ工作」とはあまりに聞こえが悪かったか。要は既成事実作りである。

 

・・・

 

しかし、ツーリング行かなくなったなあ。

 

ようやく寒さも和らいだ所で、やはりバイクに乗りたいではないか。イヤらしい話だが、このタイミングで二週連続で週末を潰すなど、如何に親しい知人の頼みとは言え、以前の私なら(少なくとも片方は)適当に当たり障りのない理由を付け断っていたであろう。

 

原因としてまずは年齢的なモノにより、旧車や重量車に長時間乗るのが体力的にしんどくなってきた事。そしてもう一つがタバコである。

 

昨今、公共の場所で気持ち良くタバコを吹かすなどまず不可能だ。あらかじめ灰皿(喫煙スペース)のある場所が分かっているルートのみ走るか、或いはタバコを我慢しながら走るか、いずれにせよ半日の街乗りコースである。

 

体力的負荷が比較的小さいビクスクや中型オフ(アドベンチャーツアラー)への乗り換えも常に考えてはいるが、「移動式喫煙室として使えるクルマと違い、このタバコの問題までは解決できない。

 

次回は趣味のバイクの話をしたいと思いつつ。

 

読んで頂き、ありがとうございました。

無駄に風光明媚な公園。

こんばんは!

三田篠山方面へ出掛ける際、トイレ&コーヒーブレイクに良く立ち寄るホムセン前だ。

これから隣町三田市郊外のとある公園を訪問する。

 

https://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/

 

兵庫県立有馬富士公園。タイトルでお察し、私の好物の一つ「とてもステキだが残念な物」の紹介である。

 

・・・

 

公園へのアプローチだ。

とは言っても一般県道(68号)だが。

何やら阿蘇上高地でも走っているかのような景色だが、ガードレールの下がちょっとした窪地、谷地になっていて、結果その向こうの里山が遠くそびえ立っているかのように見える。この雄大な山岳ワインディング景観、実は目の錯覚というワケだ。

 

これから訪れる有馬富士公園、実面積も416haと都市公園としてはかなり広大な部類に入るのだろうが、この独特の地形を生かし、実に広々と見晴らしの良い公園となっている。

 

この先もうスグだ。

 

・・・

 

到着。

公園の見取図。

エントランスは県道向かって右のごちゃごちゃした辺り。

 

まず来園者を出迎えるビジターセンター(公園管理事務所)。

ロビーから公園内部を眺める。

公園内とエントランス側双方に出入口があり、わざわざビジターセンターを迂回せずともウォークスルーで公園内に立ち入れる。

冬枯れの木々だ。

 

この木立の少し先、公園内の施設の一つ、三田市立有馬富士自然学習センター。

お邪魔しま~す。

 

こんなんやってます。

学習室ありーの。

展示室ありーの。

階下はプレイルーム(小ホール?)だったかな。小ぶりながらなかなか金の掛かっている建物である。

 

記事冒頭で「残念な」と表現したのはまさにこの点。

 

俗物丸出し目線で恐縮だが、各施設含む公園全体、ハード面にこれ程金を掛けれるなら、道の駅でも併設するとか、カフェなり何なり商業施設を誘致するとか、ある程度自力で運営管理費の穴埋めができる体質で造成すべきではなかったのかという事である。

 

やれ自然だ文化だと愚直に意識高い系行き過ぎている感。事実、これから園内の画像も上げて行くが、この公園、気合いの入りようとは裏腹に、いつ立ち寄っても閑散としている(まあその分ゆったり散策はできるのだが)。

 

おそらくここが賑うのは夏休み、子供達の自由研究の季節か、林間学校等イベントが入った時くらいのモノと推測される。

 

屋上テラスへ向かう。

テラスからの眺め。

西から東方面へ、公園の全景。正面に見えるのがその美しい円錐の山形で有馬富士と呼ばれる里山だ。ちなみに標高は1/10の374m。

 

では自然学習センターを後に、公園の散策に入ろう。

 

・・・

 

谷へ下るスロープ。

池に到着。

画像では分かりにくいが、池を挟んで正面、有馬富士をバックに古式ゆかしい茅ぶき屋根の民家がある。

 

こちらはスロープの右手、池のほとりの芝生広場。

そして下ってきたスロープを振り返ってみる。

全く、この公園を設計したデザイナーには敬服するばかりだが、それ以上に「イヤこれは、造成にさぞお金が掛かったろう。」私同様、こんな印象を抱く来園者は多いハズだ。

 

これから池の周りをグルッと一周するのだが、池の水が引き気味である。

天然池ならば致し方ないが、いかにも殺伐とした感じがするし、極力何とかしましょう、コレ。

 

あちこち細かな綻びも出ている。

意識高い系だろうが何だろうが、それで美観性能が保たれるのであれば何ら文句はない。私がこの公園について、我々来園者にもっとカネを落とさせる工夫をすべきと考える、その理由が上の画像達である。

 

カネをかけて造った物の「その後」はカネ喰い虫。当たり前の事。干上がった池といい、手入れが行き届いておらず公園が少し荒れ出している様子。

 

維持管理の予算が足りていないのではないのか?

 

・・・

 

池を半周、茅ぶき民家の所まで来た。

里山をバックに当時のまんまに復元された茅ぶき民家。まさに日本昔話原寸大ジオラマ。イヤ全く恐れ入る。

 

今度は茅ぶき民家前から公園エントランス方面を望む。

広々たるモノだ。

 

とても良い公園なのだが・・・。

それこそが問題。不相応に良過ぎるのである。なに里山自由研究なんぞ、そこら辺のキャンプ場で事足りる。

 

そしてこの有馬富士公園、いつぞやのアホな政治家のバラマキ政策「ふるさと創生」、コイツを元手に造成が始まったという、かなりゾッとしない噂もある。

 

そんなあぶく銭から生まれたシロモノ、長いスパンでの維持管理費用など、果たして適正な見積もりがなされているのであろうか。

 

不景気である。維持費も枯渇し、この美しい公園は荒れ散らかし崩落。エントランスには錆び付いた鎖に立入禁止の看板。そんな悲しい未来が見える(預言者か!)。

 

お、おう。

もうね、下衆と呼ばれようともツッコませて頂く。意識高い系でカネは引っ張れないのだよ!

 

太古の昔に溶岩が流れ出た跡だそうな。

これまた地質マニアだけが喜びそうな・・・。我々意識低い一般ピーポーの目にはただのガレ場である。

 

・・・

 

そんな悲喜こもごもで池を一周。スロープから有馬富士を振り返る。

この公園が次回来る時も、またその次も、この先もずっと、その美しい姿を留め置いて下さいますように。

 

読んで頂き、ありがとうございました。

2024年初乗り。

・先月は

 

こんばんは!

 

前回の投稿から1ヶ月以上空いてしまった。

 

1月。

 

「馬鹿は風邪ひかないって。」これが口癖の私が、何と二度も風邪をひいた。月初に一度、月半ば過ぎにもう一度。

 

特に二度目に来た奴、咳がいつまでも長引いた。昼間は症状が治まり、もう治ったと見せかけ、夜横になった途端ムズムズとこみ上げて来る。地味にタチが悪い。お陰様で常に睡眠不足だった。

 

ある晩咳込んだ際、何か喉の奥辺りでカツッと引っかかるような感触があり、翌朝から猛烈に喉が痛み出した。

 

首を動かしたり、喉元を軽く指で抑えただけで痛みが走る。ふむ、扁桃腺が腫れた時の感じではない。咳の勢いで喉が少し切れるでもしたか。この痛みが和らぐ頃、しつこい咳もようやく治まった。

 

風邪が治ったと思ったら、今度は左下の歯茎がパンパンに腫れた。痛みはないが、常に奥歯に物が挟まっているような不快感が鬱陶しい。が、歯茎の腫れにありがち、面倒なので放っておいたら数日で消えた。

 

何だろう。体力免疫力でも落ちているのか?いや、それはない。私は帯状疱疹を持っており、数年~10年に一度、本当に体が疲労した時にはコイツが暴れ出す。このあまり有難くない「健康のバロメーター」、今回は発動しなかった。

 

(過去記事)

hungryman888.hatenablog.com

 

このPCの不調も絶賛継続中だが、加えて先月は訳の分からないガチの体調不良にやられていた。まあいずれも仕事や外出をキャンセルする程重篤な物ではなかったのだが、要は体調が悪いと言って、休日はひたすら惰眠を貪っていたのである

 

先月の天候不順も、それをさらに後押しする形となった。

 

そんなこんなで、抱負も目標もへったくれもない2024年の幕開けとなった訳だが、ワタシ的に今年格別アンラッキーな年明けに見舞われたかと言うと、特にそのような感覚はない。

 

個人的感想として、毎年月は長くてダルい。不思議な事に、正月休みや祝日があるにも関わらず、他の月より丸々一週間程も長く感じる。

 

「2月は逃げる、3月は去る。」と言うが、これは相対的に1月が長いという事を暗示しているような気がするのだが、どうだろうか。

 

つまり年明けに長い、ダルい、しんどいとネガな気分を引きずっているのは毎度の事。ぶっちゃけ、年頭の所感抱負なんぞ未だかつて一度も吹いた試しはない。特に本年初頭は体調不良にかこつけ、寝倒してやったという訳だ。

 

・2024年バイク初乗り

先月惰眠を貪りつつも、やはりモンキー号は買物や用足しでちょいちょい乗っていた。そこで最近置物と化しつつあるこのRP22(VMAX)、2024年正味初乗りである。

ホコリが積もっている。

 

とても面白いバイクなのだが、以前の記事でも述べた通り、実用性快適性は皆無である。300kgを超える巨体にクセの強い操縦性(特に低速時のステア切れ込み)、無駄な大パワー、油圧式の割に重いクラッチと、これらの合わせ技、時と場合によってはマジでキツい。

 

先代も含めこのバイク(と言うかこの手のバイク)、草ドラッグレースが盛んな米国以外で真の需要はない。トランポをお持ちでない方もドラッグレーンまで公道を自走できますよ、とそれが商品のコンセプトなのだ。

 

まあ普通にドラッグマシンが街乗りで快適であろう筈もない。だがそんな変態バイクこそ我々変態ライダーそそられるのだ。困ったモノである。

 

そんな長時間乗ると体力的にしんどいバイクゆえ、これからバッテリーに電気が貯まる程度のチョイ乗り敢行する訳だが、コースはこれ。

 

https://trafficnews.jp/post/115109

 

この国道176号名塩近辺の渋滞、私個人的にも非常に身近で存在感のあるモノとなっている。

 

沿道に住んでいる訳ではないので、言われるような平日朝の状態は見た事がない。過去に何度か経験した(ハマった)のは、週末夕方大阪方面行き車線の行楽帰り渋滞である。

 

コイツが夜8時を回っても渋滞の車列が途切れる事はなく、沿道のお店でちょっと時間を潰す程度では太刀打ちできない。疲れた体でいつどこで解消するとも知れないド渋滞に延々ハマりつつ、明朝週明けからの仕事に思いが支配される。楽しかった週末はここで粉々に砕け散る。

 

記事をよく読むと、この渋滞緩和のためのバイパス「名塩道路」、今回はその一工区である生瀬トンネルが開通したのみで、バイパス全体の完成は2026年との事。

 

全長300m程度のトンネルが開通した所で、あの鬼渋滞が解消される筈もないのだが、ほんの少しでもマシになりそうなモノかどうか、覗きに行ってみよう。

 

先月以来の出不精が染み付いた体をお出かけに誘うのは、史跡名勝でもグルメでもなく新しく出来た道路や橋である。つくづくひねくれた男だ。

 

まずは国道176号を目指す。

宝塚市に借りているバイクボックスからスグだ。

 

国道176号宝塚駅前付近。

やたら鼻がムズムズする。先月の体調不良が治まった所で、おぉ!次は花粉の季節か。

 

宝塚駅前を過ぎると、途端に景色が鄙びた感じになる。

新トンネルはもうすぐそこのハズだ。うっかり通りすぎないよう、あまり飛ばさず車列に乗って大人しく走る。

 

なにしろモンキー号やST号のようにスイッとUターンはできない。先に述べた低速時の切れ込み癖が猛威を振るい、今まで乗った中で最もUターンが恐ろしいバイクである。

 

大きな工事現場に差し掛かった。

おっ!これか。

向かって右方を武庫川沿いの旧道が並走しているようだ。

 

トンネルを抜けた所。交差する高架は中国自動車道だ。

なるほど。渋滞の先頭付近が若干スムーズになるという事か。

 

この先数km走ると道は低い峠に差し掛かる。週末夕方の大阪方面行き鬼渋滞、この辺りを先頭にその峠道まで延々と続く。

 

赤坂峠。

「渋滞峠」だ。

土日の夕方、この片側一車線の峠道が渋滞の車列でビッシリと埋まる。

 

クルマ好きバイク好きなら誰もがゾッとする、逃げ場のない田舎道の大渋滞だ。特にここは高低差により、延々遥か彼方まで続くテールランプの列が俯瞰できる。ある意味壮観でさえある。

 

・・・

 

この峠を抜けると間もなく、国道176号は普段三田篠山方面へ向かう際利用しているショートカットルート、県道82号と交差する。

その交差点を曲がり、明るいうちにそそくさと帰る。渋滞緩和のための道路を見に来て渋滞にハマってもシャレにならないし、何よりこのバイク、「もうちょっと乗りたいな」と思った所で止めておくのが吉だ。

 

ショートカットルート。

 

そう、実は名塩道路、さほど頻繁に利用している訳ではない。しかし週末の夕刻、その鬼渋滞の抜け道として、我々西宮市民以外ほとんど利用価値がないと思われるこの県道82号まで激混み。鬼」を取るか「激」を取るかという究極の選択が待ち構える。

 

生瀬トンネルの開通が少しでも渋滞の緩和につながる事を切に願う。

 

読んで頂き、ありがとうございました。

使える代替品を探し求めて―100均探険記

 

こんばんは!

 

新年早々大変な災害が発生し、「おめでとう」という雰囲気でもなくなってしまったが、とりあえず年明け一発目にお題チャレンジでも。

 

選択肢もなく否応なしに「専用品」が必要である場合を除き、私は100均やスーパー、ホムセン等で安価に代用が利く物がないかウロウロと探し回る事を密かな楽しみとしている。

 

むろん身の回りにに転がるガラクタを「再利用」できたら最高だが、候補となる商品が目に留まり、果たしてそれが「使える」か否か、商品棚の前であれこれ脳内シミュレーションを楽しむワケだ。

 

・・・

 

私は、小さな懐中電灯を常に持ち歩いている。

バイクが趣味なのだが、自宅・安アパート駐輪場は自転車や原チャリしか入れるスペースがなく、大きなバイクはバイクボックス(レンタルコンテナ)で保管している。

 

バイク用に限らずレンタルコンテナご利用経験のある方はご存じと思うが、敷地内に照明のない物件が多く、夜間、施錠解錠するため手元を照らす懐中電灯は必携となる。

 

で、この懐中電灯を持ち歩く際の問題点として、無造作に裸のままかばんに入れておくと、何かの拍子に他の荷物と当り、

かばんの中で勝手にこの状態となり、虚しくも人知れずかばんの中を煌々と照らし続け、イザ使おうと取り出した時には電池切れ、という事態が想像以上に頻発したモノだ。

 

そこで、この運搬中の誤点灯を避けるため、様々な「入れ物」を流用し試す事になる。例えば小銭入れ。

これで誤点灯の頻度自体は減ったが、「完全に」とは行かず、今度は小銭入れの中を虚しく照らし敢えなく電池切れという事が度々起こった。

 

例えば帰宅しどさっとかばんを床に放つ。恐らくその一瞬、かばんの中では我々の想像を絶するカオスが出現するモノなのであろう。

 

色々試した結果、誤点灯完全防止にはシェルタイプのケースが必要という結論に至る。

 

・・・

 

よーく考える。

 

この問題に対してはシェルケースという回答が多分ド正解なのだろうが、往々にしてシェルケースなるモノ、ボリュームがありとにかく嵩張る。

 

この小さなクリップライトに丁度良い極小サイズのシェルケース・・・ああ、アレだ!

100均のイヤホンケースである。

 

中に収めてみる。

ピッタリだ。

 

振動が心配ならネット側に収めても良い。

これでケースごと床に落とし転がしても誤点灯はなくなった。

 

・・・

 

あの初代ウォークマンが発売されたのは確か私が小学生の頃だ。が、私はあの手の商品を一度も購入した事はない。むろん音楽鑑賞は大好きだが、出先でまで聴こうとは思わない。

 

よって、最新式のイヤホンを収めるキャリングケースがなに故にこのような構造をしているのかは良く分からない。

 

「とにかく小さなシェルケース」という、この商品の開発者の視点とは(多分)かけ離れた出鱈目な基準の流用がピタリとハマったワケだ。愉快である。

 

さらにこのイヤホンケース、

吊り下げ用とおぼしきタブも作り付けてある。

 

このタブにカラビナを通し、タバコ入れと共にかばんの横に吊り下げる。

これで、あのかばんの中手探りゴソゴソのプチストレスともおさらばだ。願ったり叶ったりである。

 

・・・

 

全くこれだから、流用(代用)品探しはやめられない。

 

むろん想像より使い勝手が悪かったり、サイズが合わなかったりといった「失敗」は多い。流用品を探し求めウロつく気力体力や、試行錯誤という名の安物買いの銭失いを繰り返す事から、サクッと専用品を購入した方が実はコスパも良いのかも知れない。

 

が、10に1つか20に1つか、たまに今回のイヤホンケースのようにドハマりする物が出て来るから面白い。その「10に1つの快感」を楽しんでいるとも言えよう。

 

特に今回取り上げたモノ、もう何年越し、女性用のコスメケースから何から、小さなポーチの類を片っ端から試しに試した果ての「成果」である。

 

これで夜間の真っ暗なコンテナ前でふと頭をよぎる「電池切れ」の懸念から解放された。私の「一年を変えた商品」、某100均ショップオリジナルイヤホンケース。税込み110円。

 

今回、「AIタイトルアシスト」を試す。元タイトルはシンプルに「流用品探し。」としておいた。さて何と変換されるか楽しみである。

 

読んで頂き、ありがとうございました。


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買ってよかった2023

ナイトクルーズ27 おくればせながら。

こんばんは!

 

メリークリスマス。

 

この記事を上げる頃にはクリスマスは過ぎているであろうから、くればせながら、だ。

 

ナイトクルーズ、久々になるが実は見たかった場所は一通り回り、正直ネタ切れ休止中である。今回我がホームタウンを中心にこの時期の風物詩、街のキラキラしたモノを鑑賞して回ろうと思う。

 

クリスマス(ウインター)イルミである。

 

若い頃、イブの夜に恋人がいないのは悲惨、的な風潮があった。あの頃一世を風靡したトレンディードラマ(笑)の影響である。その「価値観」に則り、楽しかった年もションボリの年もあり、この時期のイルミネーションと街に流れるクリスマスソング、当時はなかなかフクザツな思いもあったが、今全てが懐かしい。

 

まあ、世知辛く寛容さに欠くこのご時世、タワマンにお住まいの勝ち組男女の恋物語なんぞ放映した所でボロッカスに叩かれて終わりであろう。あのトレンディードラマもまた、時代を映す鏡、アイコンとして昇華熟成されている(?)。

 

そんな思い出に苦笑しつつ、今はこうしてクリスマス間近の夜を独りで楽しんでいる。良くも悪くも歳を取ったモノだ。

 

それでは、「ありそうな場所」をあてずっぽうで回る徘徊クルーズである。

 

・・・

 

まず地元で思い浮かぶのがここ。阪急西宮北口駅のショッピングモール「ガーデンズ」。

想像していたより地味であったが、確かこちらのイルミはクリスマスと言わず年中無休だ。

 

ほど近くにある、なんちゃら文化ホール。

周囲に迷惑をかけない範囲で文化人でありたいと願う私にとって無縁の施設。コンサートなんてヤニとアルコール臭の染み付いたガード下スクエアで楽しむモノである。

 

トヨペットさんだ。

クリスマス商戦たけなわである。

 

西宮北口駅界隈はこれ位か。

国道2号線を流してみよう。

 

こちらはJR西宮駅隣の商業ビル。

なかなか独創的なデザインだが小さいな。

 

で、こちらが阪神西宮駅

・・・ない。

 

と思ったら隣接するモールにあった。

ちょっと裕福なご家庭のリビングなんかに余裕でありそうな奴が。

 

沿道のオフィス雑居ビル。

なかなか良い。

 

車屋さん。

車屋さん其の二。

レクサス屋さん。

トヨペットに負けてないか!?

 

Uターンしたり迂回したり、「徘徊中」に見つけた個人のお宅のもの。

商業施設のも良いが、こういった個人宅の物が本当にホッコリさせてくれる。幸せなご家庭なのだろう。

 

・・・

 

しかし、探すと無いモノだ。

地元西宮だけでキラキラ画像を腹いっぱい集め、さっさと記事を書き始める予定が、イルミネーションを求め隣町の尼崎まで来てしまった。

 

むろん、ガラス張りの四輪ディーラー等を除く店内やショッピングモールの通路、またはオフィスビルのエントランス等に飾り付けてある奴はナイトクルーズでお目にかかるのは難しい。

 

それらをさっ引いても、例えばバブルの頃この時期話題となった「駅前の巨大ツリー」とか、今時もうないのだろうか。

 

もしそんなバーンとした奴を見つけたら、モンキー号をその前に持って行き、記念撮影を目論んでいるのだが。

 

・・・

 

尼崎市内をしばし走り回るも、そんな「バーンとした奴」は発見できず。

 

そうだ、海遊館まで足を延ばしてみようか。あそこならドデカい奴がありそうだ。

という事で、夏に爆走した国道43号だ。

 

到着。

久々の天保山だ。

 

海遊館前だが、

ないぞ。埠頭へ回ってみる。

 

遊覧船サンタマリア号だ。

いや違う違う、イルミネーション、イルミネーション!

 

どうやら空振りだったようだ。

しょうがないので、前の歩道のささやかな奴をパチリ。

 

淀川区十三(じゅうそう)。

クリスマスと言えば恋人達のイベント。恋人達を迎えるラブホ街を覗きにやって来た。

あるにはあった。ささやかなのが。

 

さてどうするか。梅田なんば方面に向かえばそれなりの奴にお目にかかれるであろう(有名な御堂筋のイルミとか)。しかし大阪の中心部は一方通行がエグいのと路肩のタクシー客待ち車列が長く、原チャリ路肩徘徊に快適ではない。

 

よし、ここは引き返して一旦家の前を通り過ぎ、梅田なんばよりはコンパクトで回りやすい神戸三宮界隈に期待しよう。

 

・・・

 

残念ながら(?)私はクリスチャンではない。

 

やれ唯一絶対神だの根源的善悪二元対立だの、いやはや脳天気な自然崇拝が根本にある我々ニッポン人の理解が及ぶ範囲を超えている(私だけか?)。

 

しかしながら伝道者イエスのあの慈愛に満ちた生涯、やはり魅力的な「歴史上の偉人」である事は間違いない。

 

讒言、磔刑。その上で「全ての者を赦す」と言い残し天へ帰って行った神の御子。シンプルにその「生き様」「人となり」、敬愛すべき、まごう事なき「聖人」の姿だ。バチ当たりな言い方だが、カッコ良すぎる。

 

よって信徒でもないのに申し訳ないが、メリークリスマスである。

 

なぜ話がイキナリ宗教論に飛んだのか。餅は餅屋である。家の近くに教会があるのを思い出した。立ち寄ってみよう。

極めてささやかなイルミネーションだ。

 

塀越しに敷地を覗いてみる。

特に何もないようだ。

 

我が国ではこちらローマカトリック系が主流になるのかな。まあ日本人は「元祖」「老舗」が好きだ。このゴシック調の尖塔とか、確かにカッコ良い。電飾なんぞ敢えて必要もないか。

 

・・・

 

一転進路を西に取ったのは良いが。

「バーンとした奴」も見つからないまま、もうすぐ三宮だ。

 

おっ!

これは東遊園の南向かいのマンション。

何やら個人のお宅が頑張ってる感じだな。

 

こちらは元町のアーケード。

三宮、元町界隈を一周したが、まあだいたいこの程度。

 

さては大阪から原チャリで向かっている間に時間が押してしまったか。如何に「バーンとした奴」でも消灯しシャッターの向こう側に仕舞い込まれてしまってはどうしようもない。

 

・・・

 

せっかくなので、ほど近いメリケンパーク周辺も見てみよう。

 

すごくキレイなんだが・・・。

これは何か違うような気がする。

 

写真奥、ここメリケンパークの東隣、第一突堤に何やらキラキラしたモノが見える。回ってみよう。

 

第一突堤先端付近にある温泉ホテル「蓮」横のプロムナード。

うむ、これは良い!

 

距離にして100mか、それ以上か。電飾自体はシンプルな物だが、量がハンパない。写真では分かりにくいが、周辺一帯でこのプロムナードだけが格別明るい。それほどの光量だ。

 

「こっちこっち!」と誘うような光に、メリケンパークから回って来て見れば、キラッキラのプロムナード。その横の埠頭にはライトアップされた二隻の帆船。

海王丸日本丸だ。

 

これはこれは、「撮れ高」キタなあ!

 

「駅前の巨大ツリー」には出会えなかったが、出迎えてくれた三隻の帆船、サンタマリア号に海王丸日本丸だ。

 

読んで頂き、ありがとうございました。