這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ハイシーズン。

こんばんは!

 

また二週間程更新が滞ってしまった。

 

三寒四温。寒の戻りもこの先まだ幾度かは訪れるのだろうが、それでも真冬の寒さは和らぎ、いよいよシーズンの到来である。

 

趣味のバイクの?

いや引っ越しの。

 

気候の話はこの際あまり関係なかったか。

 

三月に入り、第一週目と二週目の週末、知人の引っ越しの手伝いに出かけていた。ブログが書けなかったのもそのためである。

 

引っ越し業者さんが梱包から掃除から全てパック料金で見積もってくれるこのご時世、なぜ私ごときが手伝いに馳せ参じる事になったのか、その経緯が少し興味深かったので今回記事にしてみた次第だ。

 

・・・

 

隣町尼崎市に住む知人が中古の分譲マンションを購入した。現在住んでいる賃貸マンションからクルマで10分程走った所だ。

 

中古とは言えマンション購入代金、それはそれは大金である。ATMでポンとイッパツ振り込みという訳には行かない。契約、支払いに時間を取られてしまい、引っ越し屋さん各社割増料金でも予約が取れれば良いが、というこの「ハイシーズン」とまともにカチ合ってしまったという訳だ。

 

とは言え賃貸契約期間もまだまだ残っているし、転勤等長距離の移動が伴う訳でもない。引っ越しの日取りを先送りにすれば良いだけの事。

 

しかし新居の購入から入居まで一ヶ月(?)以上間が空く場合、ここでまた一つ問題が浮上する。火災保険である。

 

何でも火災保険という奴、「物件」ではなく「契約者」にかかるモノらしく、契約者本人の居住実績のない「空家」の場合、万一の際、保険金の算定が非常に不利になるのだとか(へーえ)。

 

そこで、売買を仲介した不動産屋さんの入れ知恵(失礼)により、引っ越しまでの期間に不幸にして火災に見舞われた場合の「居住実績の証拠」として、家財道具の一部を前もって新居に搬入しておくべし、と。

 

要は居住実績のアリバイ工作である。

 

で、この知人という奴なのだが、自身の仕事の忙しさもあり、あえてクルマは持たず、その代わり住まいの条件を「駅近」に限定するという完全都市型生活を送っている。

 

引っ越し本番は例の業者さんお任せパック、四月の半ば頃予約が取れたらしいのだが、それまでの新居のナンチャッテ居住実績作りに使う「足」がない。

 

そこで我がダイハツムーブ号、後部座席を折り畳んでの「出動」と相成ったワケだ。

 

・・・

 

運び出す荷物を選定するにあたり若干特殊なケースである。なにせ想定するのが「火事が出た場合」だ。パッと燃え尽きてしまうような物であれば搬入する意味がない。

 

中途半端に焼け残りそうな物吟味、厳選する。

 

・家電

「鉄板」である。生活必需品でもあり、これさえ置いておけば万一の際の「空家認定」は回避できそうだ。但し引っ越し本番はまだ先のため、普段あまり使わない奴を。

 

・食器

家電と双璧を成す生活必需品。しかも総じて火には強く、立派に「お務め」を果たしてくれるに違いない。

割れても良い(某総合病院の勤務医をしており、金持ちである)、との事でロクに養生もせず段ボールや大判のレジ袋に豪快に詰め込む。

 

・寝具

特に純綿をギチギチに詰め込んだ昭和の石布団。うむ、これが良い。

 

・書籍

ペラッペラの雑誌などは燃えてしまうであろうから、極力ハードカバーのイカツい奴。

日進月歩、否分進秒歩と言われる医学の世界。古い専門書など、もう全く何の役にも立たず、ただ本棚の肥やしにしかならぬのだとか。

この場合おあつらえ向きではないか。

 

あとはより生活感を演出するため、衣類と空缶空瓶等燃えないゴミを少々。割とノリノリである

 

よし、こんなもんかな。

 

こういった小物の搬入や、電気ガス水道屋さんの立ち合い等で、ちょくちょく新居の方には訪れていました、と。これで万一の際の「空家認定」は避けられるのだそうな。

 

「アリバイ工作」とはあまりに聞こえが悪かったか。要は既成事実作りである。

 

・・・

 

しかし、ツーリング行かなくなったなあ。

 

ようやく寒さも和らいだ所で、やはりバイクに乗りたいではないか。イヤらしい話だが、このタイミングで二週連続で週末を潰すなど、如何に親しい知人の頼みとは言え、以前の私なら(少なくとも片方は)適当に当たり障りのない理由を付け断っていたであろう。

 

原因としてまずは年齢的なモノにより、旧車や重量車に長時間乗るのが体力的にしんどくなってきた事。そしてもう一つがタバコである。

 

昨今、公共の場所で気持ち良くタバコを吹かすなどまず不可能だ。あらかじめ灰皿(喫煙スペース)のある場所が分かっているルートのみ走るか、或いはタバコを我慢しながら走るか、いずれにせよ半日の街乗りコースである。

 

体力的負荷が比較的小さいビクスクや中型オフ(アドベンチャーツアラー)への乗り換えも常に考えてはいるが、「移動式喫煙室として使えるクルマと違い、このタバコの問題までは解決できない。

 

次回は趣味のバイクの話をしたいと思いつつ。

 

読んで頂き、ありがとうございました。