こんばんは!
三田篠山方面へ出掛ける際、トイレ&コーヒーブレイクに良く立ち寄るホムセン前だ。
これから隣町三田市郊外のとある公園を訪問する。
https://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/
兵庫県立有馬富士公園。タイトルでお察し、私の好物の一つ「とてもステキだが残念な物」の紹介である。
・・・
公園へのアプローチだ。
とは言っても一般県道(68号)だが。
何やら阿蘇か上高地でも走っているかのような景色だが、ガードレールの下がちょっとした窪地、谷地になっていて、結果その向こうの里山が遠くそびえ立っているかのように見える。この雄大な山岳ワインディング風景観、実は目の錯覚というワケだ。
これから訪れる有馬富士公園、実面積も416haと都市公園としてはかなり広大な部類に入るのだろうが、この独特の地形を生かし、実に広々と見晴らしの良い公園となっている。
この先もうスグだ。
・・・
到着。
公園の見取図。
エントランスは県道向かって右のごちゃごちゃした辺り。
まず来園者を出迎えるビジターセンター(公園管理事務所)。
ロビーから公園内部を眺める。
公園内とエントランス側双方に出入口があり、わざわざビジターセンターを迂回せずともウォークスルーで公園内に立ち入れる。
冬枯れの木々だ。
この木立の少し先、公園内の施設の一つ、三田市立有馬富士自然学習センター。
お邪魔しま~す。
こんなんやってます。
学習室ありーの。
展示室ありーの。
階下はプレイルーム(小ホール?)だったかな。小ぶりながらなかなか金の掛かっている建物である。
記事冒頭で「残念な」と表現したのはまさにこの点。
俗物丸出し目線で恐縮だが、各施設含む公園全体、ハード面にこれ程金を掛けれるなら、道の駅でも併設するとか、カフェなり何なり商業施設を誘致するとか、ある程度自力で運営管理費の穴埋めができる体質で造成すべきではなかったのかという事である。
やれ自然だ文化だと愚直に意識高い系行き過ぎている感。事実、これから園内の画像も上げて行くが、この公園、気合いの入りようとは裏腹に、いつ立ち寄っても閑散としている(まあその分ゆったり散策はできるのだが)。
おそらくここが賑うのは夏休み、子供達の自由研究の季節か、林間学校等イベントが入った時くらいのモノと推測される。
屋上テラスへ向かう。
テラスからの眺め。
西から東方面へ、公園の全景。正面に見えるのがその美しい円錐の山形で有馬富士と呼ばれる里山だ。ちなみに標高は1/10の374m。
では自然学習センターを後に、公園の散策に入ろう。
・・・
谷へ下るスロープ。
池に到着。
画像では分かりにくいが、池を挟んで正面、有馬富士をバックに古式ゆかしい茅ぶき屋根の民家がある。
こちらはスロープの右手、池のほとりの芝生広場。
そして下ってきたスロープを振り返ってみる。
全く、この公園を設計したデザイナーには敬服するばかりだが、それ以上に「イヤこれは、造成にさぞお金が掛かったろう。」私同様、こんな印象を抱く来園者は多いハズだ。
これから池の周りをグルッと一周するのだが、池の水が引き気味である。
天然池ならば致し方ないが、いかにも殺伐とした感じがするし、極力何とかしましょう、コレ。
あちこち細かな綻びも出ている。
意識高い系だろうが何だろうが、それで美観性能が保たれるのであれば何ら文句はない。私がこの公園について、我々来園者にもっとカネを落とさせる工夫をすべきと考える、その理由が上の画像達である。
カネをかけて造った物の「その後」はカネ喰い虫。当たり前の事。干上がった池といい、手入れが行き届いておらず公園が少し荒れ出している様子。
維持管理の予算が足りていないのではないのか?
・・・
池を半周、茅ぶき民家の所まで来た。
里山をバックに当時のまんまに復元された茅ぶき民家。まさに日本昔話原寸大ジオラマ。イヤ全く恐れ入る。
今度は茅ぶき民家前から公園エントランス方面を望む。
広々たるモノだ。
とても良い公園なのだが・・・。
それこそが問題。不相応に良過ぎるのである。なに里山自由研究なんぞ、そこら辺のキャンプ場で事足りる。
そしてこの有馬富士公園、いつぞやのアホな政治家のバラマキ政策「ふるさと創生」、コイツを元手に造成が始まったという、かなりゾッとしない噂もある。
そんなあぶく銭から生まれたシロモノ、長いスパンでの維持管理費用など、果たして適正な見積もりがなされているのであろうか。
不景気である。維持費も枯渇し、この美しい公園は荒れ散らかし崩落。エントランスには錆び付いた鎖に立入禁止の看板。そんな悲しい未来が見える(預言者か!)。
お、おう。
もうね、下衆と呼ばれようともツッコませて頂く。意識高い系でカネは引っ張れないのだよ!
太古の昔に溶岩が流れ出た跡だそうな。
これまた地質マニアだけが喜びそうな・・・。我々意識低い一般ピーポーの目にはただのガレ場である。
・・・
そんな悲喜こもごもで池を一周。スロープから有馬富士を振り返る。
この公園が次回来る時も、またその次も、この先もずっと、その美しい姿を留め置いて下さいますように。
読んで頂き、ありがとうございました。