こんばんは!
他のブロガーさん方の記事を拝見していると、時節柄、やはり桜のレポートが多い。華やかなモノだ。
よし、ひとつ私もこの流れに乗ってみるとしよう。ネタ切れ中のナイトクルーズにヒントを与えて頂き、感謝感激である。もっとも、この記事を上げる頃には桜の花はとうに終わっているであろうから、またまた遅れ馳せながらではあるが。
昨年は桜を記事に取り上げる事はなかった。満開のタイミングが週末と合わなかった(確か)というのもあるが、地元で桜の名所と呼ばれる夙川公園が徒歩圏内にあり、桜見物にわざわざバイクを持ち出す必要が全くないのである。
あくまで「趣味のバイク」が私の下手くそな記事のメインテーマだ。
それにこの夙川公園、ガッツリ住宅街に囲まれており、例年桜の季節は夜半を回っても群衆で溢れ返っている。イヤ、そーいうのではなく、こう宵闇に人知れずひっそりと咲いているような奴が良い。
春爛漫、咲き誇る桜花に対してもワビサビを求める、真正のひねくれ者である。ほど近い道の駅に向かってみよう。思い当たる奴がある。
・・・
ぶらっと夜桜見物ならいつものモンキー号が快適なのだが、キープコンディションのため途中バイクボックスに立ち寄り重たい奴を引っ張り出す。
バイクバカが高じて複数台所有するようになると、乗りたい時に乗りたい奴に乗れなくなる。
川西市を通り抜ける。
道すがらの「街路樹」。
満開ちょい手前、といった所か。
この猪名川町にある道の駅に、目指す「ひっそりと咲く」ワビサビな桜がある。
道の駅の少し手前、奇勝「屛風岩」。
幅数 mもないような小川の岸に切り立つ巨岩だ。
小川を挟んで向かい側にはコテージが建ち並んでいる。
小川のせせらぎを聞きつつ、このあたかも深山幽谷の如き景観を楽しむ、といった趣か。
いずれにせよコテージの客でもないので、そそくさと退散する。
・・・
到着。「道の駅いながわ」だ。
クルマが何台か停まっているが、仮眠でもとっているのだろう。静まり返っている。
いやしかし・・・暗っ!!
ヘルメットも掛けられない。少し明るい方へ移動しよう。
よし!
移動した先はガッツリ正面エントランスインフォメーション前。
昼間なら速攻警備員さんが飛んで来る所であろう。ナイトクルーズの特権である。
で、今回公衆トイレショットから入るのだが、
その「思い当たる奴」というのがこの便所の裏に植えられている桜たちである。
「厠桜」とでも名付けてやろうか。
都市部に隣接しているとは言え、やはり猪名川は涼しい。まだ7~8分咲きといった塩梅だ。まあ人知れずひっそりと咲くのなら、別に満開でなくても良い。
そして公衆トイレと桜に挟まれたこの空間。
どどん!
当然コイツも織り込み済み。私が桜見物をするに当たり理想的な場所というワケだ。
勿体をつけるようにタバコに火を点ける。
画像暗いが桜の向こうは小川が流れている。
この小川を少し下った所にあるのが先ほどの屛風岩だ。
深夜、せせらぎだけがかすかに響く中、ふと考える。
ナイトクルーズの記事を続けて行けば、そのうち心霊写真なんか撮れるのではないだろうか。光学の専門家の「鑑定」でも、実に1600枚に1枚の割合で、科学的に説明のつかない不思議な写真が確かに存在するという。
世に「超常現象」という奴、1/1600の確率で「本物」が来ると解釈するならこの話、ワタシ的にかなり説得力と言うかロマンを感じるのだが、いかがだろうか。
私がナイトクルーズで好んで訪れる夜の海辺など、スピリチュアル曰く廃墟や墓場なんぞよりよほど「未知との遭遇」の確率が高い、とも聞くが、はてさて。
そんなとりとめのない事をぼんやり考えつつ、
深夜にひっそりと咲くワビサビな桜だ。
バイクで走るに当たり、超常現象よりもヤバい「睡魔」が迫り来るのを感じる。
小一時間程お花見を楽しみ、帰路につくとする。
・・・
せっかくなので、家の近所の「名所」にも立ち寄ってみる。
とうに丑三ツ刻も回っており、さすがにもう人波も引いた頃であろう。
こんな具合だ。見かけた「花見客」も2~3名ほど。いい感じの静寂に包まれている。
近所に住む者の感覚として、夙川公園と言えば、桜と違い年中楽しめるこの松林のイメージも強い。
松の木の良い香りを楽しみながら散策しよう、というワケだ。
この、川の合流点が公園のビューポイントらしい。
市の広報なんかにも良く登場する。むろん昼間の風景写真だが。
色の違う桜がある!と思いきやすぐ脇に立つ信号機の光に照らされていた。
桜の花が赤くなったり青くなったり。
なかなか面白い「ライトアップ」だ。
まあ、良い花見となった。
人工的に密に植えられた「名所のソメイヨシノ」でも、人波の引いた深夜に鑑賞すると、「宵闇にひっそりと咲く」オツな風情を醸し出すモノである。
以上、正直な季節ネタに少しだけヒネリを加えた、丑三ツ深夜桜見物だ。
お読み頂き、ありがとうございました。