這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ナイトクルーズⅧ 週末ごとの雨。

こんばんは!

 

週末金曜の夜、慌ただしくバイクボックスへ向かっている。

 

4月末からの、この週末土日を狙いすましたかのような雨。GWを振り返ってみる。

 

・4月29日、4月30日   雨。

 

・5日1日、5月2日   出勤日。

 

・5月3日~5月5日   知人や親類の来訪あり。

 

・5月6日、5月7日   雨。

 

という事で、最近バイクを楽しめたのは、3日から5日にかけての、短めのナイトクルーズなど空いた時間の街乗りがちょこちょこ。5月の薫風を楽しむには、空き時間に半ヘル+モンキーでひょいと出かける、これ以上のものは必要ないのだが、問題は大きい方のバイク。この週末雨続きのせいで、全く乗れていない。

 

今週末もまた雨か。周囲に聞こえないよう小さく舌打ちをしつつ詳細予報を見る。おっ!本降りになるのは土曜午後からか。なら今夜のナイトクルーズに影響はなさそうだ。がしかし週間予報を開いてもう一発舌打ち。何と来週末も嫌な予報が出ているではないか!

 

今夜のナイトクルーズ、デカい奴に予定変更だ。明日雨が来る前に少し動かしておかなければならない。まあ最近のバイクなのでその辺の煮詰めは上手く出来ているのだろうが、あの日本車離れしたやたら重々しく回るセル、二週間程も乗らないと相当嫌~な感じがする。以前コイツで夜走った時も確か雨がらみだったような。

 

車重200キロ台後半からの、良くも悪くも本格的大型バイクの所有者で、通勤や所用で毎日乗っている方など、まあ少数派であろう。毎日乗りたいモノではない。まして工場労働者のはんぐりーまん、終業後の疲れた体を引きずって近寄るも、全く気乗りはしない。事故にだけ気を付けよう(テンション低)。

 

更に家とバイクボックスの往復、乗り換えで行きも帰りも約1時間ずつのタイムロスが生じ、慌ただしさも加味される。「このままモンキーで夜の街をブラブラ散歩したら、さぞ楽しいだろうなあ。」などと考えつつ、バイクボックス到着だ。

 

うむ。

車重315キロ。

ええ~圧迫感だ。

 

長年の立ち仕事ですっかり慢性化した腰痛、肩痛に背筋痛。両の足はパンパンにむくみ、加えて今夜は指先の神経痛がひどい。レバーにかかる第一関節付近とスイッチ類を操作する親指の先端。まるで雨の日のマンホールの蓋並みのピンポイントぶりだな。

 

こんな状況でもライディングを楽しめるのは、操作、取り回しが自転車並みの奴以外あり得ないのだが、コンディション維持のため雨天を突いてこの巨漢バイクで走り回るよりなんぼかマシかも知れない。独断と偏見の追加インプレなど挟みつつ走ってみよう。

 

・・・

 

今夜モンキーならどの辺回ろうと思っていたんだっけ?などとぼんやり考えつつ、とりあえず「動かしておく事」が目的なので、走り慣れた神戸方面へ向かっている。

いつもの地鳴りのような音を立て快走するRP22だが、足腰のダルさがヤバい。信号待ちで足をつく度ズシリと来る。

 

バイクの性格上(?)トラクションコントロールの類はどうも付いていないっぽい。乗ってみての実感だが、路面標示の上での停車は厳禁だ。もちろんマンホールの蓋も。

 

おっと急停車!一方このバイク、ブレーキの性能は本当に凄い。今まで乗ったバイクの中で間違いなく一番。ユーザー目線で若干無茶なスペックゆえ、ブレーキ性能は必要不可欠、といった所か。

 

前回撮影を忘れた、御影公会堂前だ。

歴史的建造物らしいのだか、以前のいかにも年期の入った煤けた外観の方が好きだったな。壁のお色直しをして逆に「味」がやや損なわれた。我が地元の甲子園球場と同じパターンだ(失礼)。

 

とりあえずこのまま三宮方面へ向かう。この巨体、Uターンするのも億劫だ。

 

・・・

 

「無茶なスペック」と書いたがこのRP22、永らくフラッグシップとして君臨した先代Vmaxを称える為だけに発表されたと言って良い。先代のあの「暴力的加速」イメージ、そのメモリアルでありポートレートなのだ。ヤマハ技術陣入魂の「作品」ではあるようだが、決して我々ユーザーの方を見て造られたモデルではない。

 

実用域での使い勝手など、もう清々しいほど0点。このバイクとの相性、適性となると、この特殊な商品コンセプトに共感できる方、平たく言うと先代モデルに乗っていた、或いは現在も乗っている方。もしくは私のような気の利かないバイクを好む変態ライダー、となるだろう。

 

・・・

 

などと考えているうちにもうすぐ三宮、旧外国人居留地だ。

このまま直進していつものハーバーランドでは面白くない。せっかく高架進入可能なバイクで来ているのだし、この真ん中の道、三宮バイパスから神戸大橋を渡り、沖合の人工島ポートアイランドまで行ってみよう。

 

神戸大橋だが、三宮バイパスが125cc以下進入不可であるため、バイパスから分岐するこの慣れたルート、原チャリでは利用できない。ポートアイランドには居住区があり大勢の方が住んでいる事から、原チャリで神戸大橋を渡るルートも存在すると思うのだが、これが未だ不明のままだ。入り口が別である事が多く、「海に架かる橋」は原チャリにとって地味に難所である。

 

よし!次はモンキーでやって来て、この神戸大橋を渡るルートでも探してみようか。深夜、ちょっと怖そうな臨海部を原チャリでウロウロする。私のナイトクルーズの真骨頂というものだ。

 

・・・

 

人工島、ポートアイランドだ。

居住区や商業区の他、現在神戸港港湾施設は全てこの大きな人工島に集約されている。

島内をしばしウロつきたい所だが、今日はこのまま南端まで突っ切り、さらに沖合の埋め立て地(どんだけ埋め立てるねん)、神戸空港島へ行ってみよう。小さな空港だが、まだ開いているかも知れない。

 

神戸空港思い返せば、(言い方は悪いが)政治闘争を生業とする向きとは無関係と思われる、それこそ神戸のその辺のおっちゃんおばちゃんにーちゃんねーちゃん達から、あれほどNO!を突き付けられた公共事業も私は記憶にない。

 

大阪(伊丹)空港、関西空港と、快適に利用できる範囲内に大きな空港が二つあり、その上での新空港建設など、税金のムダ使いである、赤字タレ流しが目に見えている、「空港なんて要りません!」と、繁華街の三宮元町あたりを中心に、当時盛んに反対の署名運動が繰り広げられていたものだ。

 

もうすぐ国際線も就航するらしいが、元は当時の神戸市だか兵庫県だかの「神戸は政令都市であるにも関わらず空港がない」というただそれだけの、ネットスラング風に言う「箱好き老害」の安直な考えで強行された「超曰く付き物件」である。

 

・・・

 

旅客ターミナル前駐車場。

料金ゲートの横に細い通路があり、バイクはそこから出入りする。無料だ。

 

おや?お隣さん、

サンヤンだ!キムコは良く見かけるが、珍しいので正面に回ってパチリ。

 

旅客ターミナル正面。

見せかけてこれ、ターミナル正面に隣接する、ポートライナー神戸空港駅だ。

 

横から見るとこんな感じ。

写真左手の丸屋根がポートライナー駅、その奥が空港旅客ターミナル。三宮ーポートアイランド神戸空港を結ぶ、遊園地の乗り物に毛の生えたような無人運転列車。その小さな駅の後ろに隠れる、小さな小さな空港だ。

 

ポートライナー駅の下をくぐると、

ターミナル正面エントランスだ。

 

おっ!

ドアが開いた。中へ入ってみよう。

 

1F到着ロビー。

田舎の空港のような、実に小ぢんまりとした佇まいだ。

 

2F出発ロビー、そしてその上の展望デッキまで行きたかったが、2F以上は既にシャッターが下りていて入れなかった。残念!

 

空港島をしばし散策してみよう。

 

ターミナルからほど近い場所に建つ、「らしい」建物。

国土交通省関係の施設のようだが、管制塔があるぞ!

 

駐機中の飛行機を見かけたので、撮影しようとターミナル周辺をウロウロ。

がしかし展望デッキに入れなかったので、なかなかええアングルが見つからない。

小さいながらもさすが空港、ガードは固いな。

 

そして!神戸空港島で最もユニークな(?)施設がコレだ!

関西空港行き高速船乗り場!!

 

・・・なんのこっちゃ。

 

確かに高速船で大阪湾を一直線に突っ切る事により、陸路を取るより時間短縮にはなるであろう。しかしそもそも、何!?神戸関空乗り継ぎ!?そんな需要、果たして有るのか!?

 

うーむ、神戸空港から「船」に乗って関西空港で飛行機、か。何やら当時の神戸市民のりの反対運動が脳裏をよぎるが、まあまあとにかくユニークなのだ。

 

ちなみに海側から見たらこんな感じ。

停泊中の高速船の姿を入れたかったので、若干引きの画像になった。

 

空港島の立派な「施設」の一つとして、サビキ釣り場なんてのも確かあったと記憶しているが、太公望達のジャマをしてもなんなので、空港島はこれ位にして、ポートアイランドに戻るとしよう。

 

ポートアイランド外周道路だ。

三宮↔ポートアイランド↔空港島と、今回海に架かる橋を二本渡り、橋の写真でも、と思ったのだが、双方とも橋の上では駐停車禁止。そこで、神戸大橋を見上げるような場所に、確か街角公園みたいな奴があった筈。大橋の写真を収め、この記事の締めにしようと、その公園を探している。

 

おっ!ここだ。

今回は最近の週末ごとの雨対策で、あまり乗らないバイクを動かしておく事が目的であったので、走行距離は見ていないが、三宮からポートアイランドを突っ切り空港島まで往復すると、相当な距離を稼げる。ここらでヨシとしよう!

 

・・・

 

帰り道、オマケの一枚。

今我が町西宮にサーカスが来ている。サーカスの世界にも独自の「様式美」が存在するのであろう。この「60年代アメコミアメドラ風」、素晴らし過ぎる。

 

読んで頂き、ありがとうございました。