這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

道路行政に怒りつつ買い替えを考える。

こんばんは!

 

どどん!

やらかした。頂き物だ。

 

片側一車線の道をモンキー号で流していた。ふとミラーを見ると、トラックを含む車列が近づいて来たため、(むろん周囲に自転車がいないのを確認の上)路肩の自転車通行帯に一旦エスケープし、車列に進路を譲った。

 

少し先の交差点で張っていた警察官にそれが見つかり交差点手前で御用、とこんな顛末だ。

 

あ~あ、また原チャリで捕まったか。

 

思えば前回も原チャリだった。クルマや大きいバイクで捕まったのはもう記憶も定かではない程遠い昔の出来事である。

 

もう10年近く前になろうか。当時の愛車、カブ50で走っていると、白バイが後ろに付けて来て、「走る速度が一定ではない」というワケの分からん理由で停められ、それからあーでもない、こーでもないと散々難癖をつけられ、ハイ整備不良ね、だ。

 

20世紀少年ケンヂ君のカブチョッパーを目指してカスタム中だった。結局失敗した(というか壊してしまった)が。

 

よって、違法な改造個所が全く無かったのかと言われればムニャムニャムニャ、切符を切られた事自体を逆恨みするつもりもないのだが、原チャリは取り締まり対象として特に「狙われている」、これがまんざら都市伝説でもないと改めて実感した次第だ。

 

・・・

 

では次に道交法改正を機に現れた路肩の自転車通行帯、コイツが我々原チャリ愛好家にとって如何に致命的なシロモノであるのかを少し考察してみる。

ちなみにこれは家の近所。捕まった場所ではない。片側一車線で条件が同じなのでモデルとしてパシャリ。

 

ご覧の通り、この自転車通行帯の外側を、原チャリが法定速度を守っての走行など不可能。危険である。

 

道行くクルマ、優しいドライバーだけとは限らない。盛大にカマ掘られ吹っ飛ばされるか、少なくともベタ付け等の嫌がらせは覚悟せねばなるまい。

 

ならばと言って流れに乗って走れば、今度は30km/h規制が物を言う。自転車通行帯に進入するより罰金の額はデカい

 

唯一の突破口はナンチャッテ51cc登録だが、ワタシ的に(後で少し掘り下げるが)、モンキー号、走りを楽しめるのは40km/hまでだ。

 

そもそも、自動二輪免許を持たない原チャリ愛好家達はどうすれば良いのか。

 

袋小路。あちらを立てればこちらが立たず、つか、あちらもこちらも立たない。この路肩の自転車通行帯お目見えの瞬間から思っていた事だが、原付一種、いよいよオワコンである。

 

・・・

 

それでは寂しさに身を震わせつつ、記事として上げて来なかった愛着ある我がファーストバイク、モンキー号のインプレだ。

 

とにかく安定感ゼロ。フラフラフラフラしながら走る。ギャップを踏んだり少しよそ見をしたり、くしゃみをしただけでもヤバい位に進路が変わっている。

 

何?もちろん長所の話。それだから面白いのだ。正にペダルのない自転車。運転中はニヤニヤが止まらない。

 

人間一人座る事によって重心も大きく偏ってしまい、発進時に少しでも重心が後ろに残ると即フロントを上げる。3.4馬力の予期せぬウイリーだ。

 

よって運転中はしっかりと前を見て集中する必要がある。とにかくモンキー号は身体のちょっとした動きにすぐ車体が反応するため全く気が抜けないのだ。

 

鈴鹿サーキットの遊園地だったか、元々どこかホンダのテーマパーク内での乗り物にナンバー付けて公道を走りましょうと言うのだから大変な話なのである。

 

サスもブレーキもショボく、楽しめるのは40km/hまで。50km/hで生命の危険を感じる、60km/hでゴッドスピード、といった塩梅だ。全く「優等生のホンダ」がこれほどスパルタンなマシンを長い間販売していた事、もう笑いしか出ない。

 

ほぼノーマルで乗っている。「アフターパーツだけで一台組み上がる」と言われたのは価格が高騰してしまったキャブ仕様車。

 

燃調や点火など我々素人はイジれないインジェクション車、とにかくパーツが出ておらず不人気。が、比較的安い。私同様、「とにかく乗ってみたい」方にはおススメだ。

この、タンクのエクボとタッチアップ塗料垂れが理由で16万円程だったかな。モンキー50生産中止直後の話だ。

 

メーカー純正前カゴ。

このクリアランスかつかつの小さな車体のどこにも干渉しないのはさすが。小ぶりながらしっかりした造りで、ガシガシ使い倒している。

 

もう一つホンダの純正パーツ、U字ロック。

バーが細く、実際の盗難抑止効果の程は不明だが、「嵩張るU字ロックをキャリア下に格納しましょう」という実にホンダらしい気の利いたアイディア。アクセサリーの一種として「納まり具合」を楽しんでいる。

 

マフラーはクリッピングポイント製。純正ヒートシールド流用。

知る人ぞ知る(?)メーカーさんだがパイプやフランジが肉厚で非常に品質が良く、先述のカブチョッパーにもクリッピングポイントさんのマフラーを装着していた。認証マフラーではないが、音は静か。

 

で、モンキー購入を考えておられる方には激推しのオンタイヤ履き替え。

純正採用のブロックタイヤ、お洒落だが滑りやすく危険だ。

 

まあモンキーでコケたとて大して怪我もしないし修理費用も屁みたいなモンだが、やはりあまりいい気分はしないので。

 

旧車ネオクラシックファンにはお馴染みのダンロップTT100、モンキー、ゴリラ用8インチ、てます!

 

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しかしこうして振り返ってみると、青キップに怒り買い替えを検討するのは良いが、今回は対象を選ぶのが本当に難しい。

 

モンキー125?多分・・・ない。

 

ショベルヘッドに20年乗っていた。

長距離、高速では不快でしかない轟音と振動をこよなく愛したモノだ。

 

「出発の儀式」、加速ポンプでシリンダー内、生ガスビタビタの状態にしてキッククランクを踏み下ろす(腰痛五十肩でコレができなくなってしまった)。すると車体全体をガクガク震わせ、蒸気機関車のような真っ黒い煙を吐きながら「目覚める」。その生き物っぽい様子が好きだった。

 

アイドリングを調整しながら暖機を続けると、始動直後の異常燃焼の状態からやがてキレイな「三拍子」を奏でるようになる。これで出発準備完了だ。その過程をつくづく眺めるのが楽しかった(変態)

 

現行ハーレーにこのショベルヘッドの面影は何一つ残ってはいない。よってハーレーは降りた。

 

私のようなヘソ曲がり変態ライダーは「形が似ています」と言うだけでは「ん?だから?」となる訳だ。

 

モンキー125も「遊園地の乗り物」とは根本的に違うハズだ。

 

・・・

 

そもそも今回、ごく普通に「買い替え」とは行かない可能性が。

 

「ゼロハンもしくはリッターバイク」と、日常使いでやや難のある奴を複数台所有する事で、私のバイクライフ、稼働率は極めて低いながらもバランス良く回って来た。これを崩す必要がある訳だ。

 

候補となる原二クラス、一つ上の軽二クラスという奴、ランニングコスト含めた「道具」としての使い勝手と、趣味のライディングを受け止める懐の深さと、両者のトータルバランスが飛び抜けて高いという「妖力」を持つ。

 

今まで敢えて「鬼門」として来たクラスだ。

 

そんな奴をポンと単純にモンキー号と入れ替えたのでは、ただでさえ持て余し気味のRP22、旧車であるSTなど、まあ乗らなくなるのは明白である。定年後で悠々自適、とでも言うのなら話は別だが。

 

今の3台体制の見直しが迫られている。さあどうしたモノか。

 

3ショット、いい眺めだ。

お読み頂き、ありがとうございました。