這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ナイトクルーズ30 今朝見た夢。

こんばんは!

西へ向かって走っている。目指すは神戸長田のJR新長田駅。駅前から浜手方面に伸びる商店街、そこが今夜の徘徊場所というワケだ。

 

近隣住民を中心とする駅の利用者が主な対象の、いわゆる「エキマエ商店街」である。自宅西宮からは直線距離で約20kmも離れており、過去に食事やショッピングで利用した事はない。

 

そんな、私にとってややご縁も薄そうなエリアがなぜ候補に上がったのか。

 

ある日の明け方、この商店街を散策している夢を見た。

 

国道2号線を西に向かうと、やがてこの賑やかそうな商店街の一角を横切る事になる。その「横目でチラ見」の記憶が夢にフラッシュバックしたのであろうが、寝覚めに見た夢という奴はやけに鮮烈に残るモノである。

 

小洒落たテナントビルと昭和の公設市場みたいな奴が渾然一体となった、良い意味でカオスな楽しい商店街だ。そして商店街を通り抜けるとパッと景色が開け、解放感溢れる埠頭へ出る(夢の中での長田港)。

 

まるで見晴らしの良いテラスに出たような心地良さだ。後ろを歩いているカップルもしきりにその事を話している。勇壮な大漁旗を立てた漁船が多数停泊している。そこへ大きな船が入港して来て方向転換を始めた。

 

と、そこで夢は終わるのだが、この「今朝見た夢の正夢度」を採点しに行こうというワケだ。

 

目下ネタ切れで更新も滞る私の原チャリナイトクルーズ、ついには夢のお告げにまで頼り出す始末である。が、キッカケを頂戴しただけでも有難い。行ってみよう。

 

・・・

 

おっ!

一風変わった「新車」の納車だ。深夜の幹線道路ならではの光景。

 

三宮。

不案内な土地でトイレを探す事ほど鬱陶しいモノはない。あらかじめ小用に立ち寄る。

 

いつもながらナイトクルーズで目を楽しませてくれる街だ。

この夜景を肴に一服行きたい所だが、タバコを吸える場所が絶望的に無い。それならば「下町」である長田の方がまだ灰皿にありつける確率は高そうだ。先を急ぐ。

 

・・・

 

到着。

JR新長田駅前だ。

 

駅前ロータリーから浜手方向を望む。

「神戸のモノづくりのふるさと」とも称される古い街だが、まるで新興住宅街の駅前のような光景が広がっている。

 

駅からひと町ほど西にある公園。

駅前の案内看板にあった「鉄人広場」って何のこっちゃ、と来てみると、原寸大の鉄人28号が居た。

大した迫力だ。

 

その鉄人広場から南(浜手)に伸びるアーケード街に突入する。

「新長田1番街」。古めかしいネーミングだが過去イチ近代的なアーケード街である。

大きなテナントビルが両側に建ち並んでいるイメージだ。

 

地階もある。

そして天井の上にはタワマンがそびえる。

 

ここは震災で最も甚大な被害が出たエリアの一つである。あの日を境に街の表情は一変したのであろう。

 

おや!?

三国志鉄人28号・・・おぉ!ここはかの「大先生」ゆかりの地であったか!

 

うどん屋さん。

「庶民の味」ぼっかけうどんの発祥地である。

 

街の表情は一変しても下町情緒は息づく。

こちらのCD屋さんなんか是非営業時間内に見てみたいモノだ。

そしてアーケード街のシンガリ銭湯現る!

さすがその名も轟く「庶民の街」である。

 

と、それは良いのだが、

アーケード街を抜け暫く浜手に歩くも、一向にが現れない。一旦国道2号まで引き返す。

 

少し東にもう一本アーケード街がある。「本町筋」か。

こちらはグッと昭和レトロな佇まいだ。

この、商店街と一般の路地がクロスしている点が何ともそれらしい。

 

おっ!

公設市場だ!

 

こちらにもうどん屋さん。

間違いなく「ぼっかけうどん」がメニューにありそうだ。

 

そして本町筋のシンガリに立つはこちら。

諸葛亮だ。

 

この孔明像の後ろのお店、子供の頃良く見かけた青果、鮮魚店や酒店ベースの小さな「スーパーマーケット」と似た懐かしい雰囲気を醸している。

こちらも営業時間内に見てみたいモノである。

 

・・・

 

さて本町筋を歩き抜けるもやはり港は現れず。どうやらこの商店街、夢(想像)よりかなり内陸に位置しているらしい。

 

少しバイクで走ってみよう。「港」は絶対に譲れない(?)トコロだ。

しかし昼間は汗ばむほどの陽気、薄着で出たのだが、寒い。そこで最強のウィンドブレーカー、合羽を取り出す。

 

確か近くに「長田港こちら⇨」といった内容の案内標示が出ていたハズ。

よし!

 

程なく到着。

小さな可愛らしい漁港だ。

勇壮でいかにも縁起の良い大漁旗は見えないが、まあまあまあまあ(笑)。

 

・・・

 

さて「今朝見た夢の正夢度」だ。

 

居並ぶ漁船や新旧一体の商店街など個別に符号する点もあるのだが、こう、全体的なイメージ?商店街を抜けるとそこにテラスのような解放感溢れる港、この最も「キモ」となる景色には残念ながら程遠いか。

 

商店街から港まで、結局バイクで2~3kmも走っただろうか。かくも両者が離れていてはダメなのだ。

 

50点。うーむ、三国志鉄人28号プラス査定で60点か。夢と現実の差なんてこんなモン。

 

お読み頂き、ありがとうございました。