こんばんは!
ふむ。
先月末、毎月の引き落としに5月出費(自動車税)が上乗せされ、これで次回の給料日まで、手元に残ったのは必要な生活費のみ。自由に使えるカネはほぼほぼ「0」と相成った。
この「貧乏週末」だが、普段の月ならだいたい2回やり過ごせばまた20日の給料日がやって来る。しかし今回は3回あるのか。何とまあ巡り合わせの悪い事よ。
ちなみにこのハーレーオーナーズグループのカレンダーだが、過去記事でも触れた通り、私はもうハーレーには乗っていない。しかしこの妙に程良いサイズで使いやすいカレンダーを目当てに、今だにオーナーズグループの会員は続けている。
ハーレーか。
パンやナックルなんぞ今やコレクターズアイテムを通り越し「投機目的」。大好きだったショベルも五十肩が治る頃には相当値上がりしているであろう。今後乗る機会があるとすれば、SVナナハン一択だな。WRでなくて良い。今度は「陸王」のなんちゃってエンブレムで爆走してやろう。
本題に戻るが、貧乏週末のサイフの中身だ。
三千円か。引き落し残額を加えても恐らく一万はあるまい。
もうじたばたケチってもどうしようもないな。こんな時はスパッと「喜捨」するが良い、そんな気がする。なーに、来週火曜が給料日だ。週明け小銭のいくらかでも残っていたらやり過ごせる。
私はバイクで良く神社に立ち寄る。寺社仏閣巡りというより、ツーリング中、この小汚いおっさんライダーがのんびり気兼ねなく休憩、散策できる場所として、この日本古来の風光明媚な「公園」を利用させて頂いているのだ。むろんその感謝を込め、きちっと二礼二拍一礼はしている。
さて今回はどこに向かおうか。月イチ未明クルーズの伏見大社でももちろん良いが、ここ半年ほど気になっているお社があるのだ。前置きが長くなり恐縮だが、私がブログを始めたキッカケにまで話は遡る。
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昨年、アフィリエイト副業詐欺に引っ掛かった。まこと底辺工場労働者らしいエピソードだが、ブログを開設し、それに広告を貼り付け、広告収入を得る。「誰でも簡単スマホで副業~!」というアレだ。
最低プランの10万円コースではブログ開設と広告の貼り方の手引書がLINE(笑)で送られて来るだけ。さらにプラス30~120万円の高額な「サポート費用」、こいつを振り込ませるのが目的の詐欺業者だ。
電話してきた詐欺屋、まず私の年収とクレカ利用限度を尋ね、サポート90万円コースを勧めてきた。キャッシングで90万引き出し、その足で振り込めと。普通であればここでおかしいと気付かなくてはいけない。
非常に腹立たしく、情けない話ではあるが、一方で事実、これが新しい趣味、ブログを始めるキッカケとなった。収益化等は一旦置いておくとして、学生時代の作文論文とも会社の職レポとも違う、自分の好きなように文章を書き殴る、やってみるとコレが実に楽しいモノだ。
同時に不思議な体験もした。すっかり詐欺屋の口車に乗り、ATMの前に立つも、この時に限ってキャッシングが全くできないのだ。
詐欺屋の指示に従い、まず口座を持っている都市銀と郵貯のATM、ダメ。引き出し額を変える、ダメ。その後コンビニATMを数件ハシゴするも全部ダメ。この晩、街中のATM全てが私のクレカを拒絶した感じであった。
結局、翌日に仕切り直しという話で電話を切ったのだが、さすがに時間を置くと、どう考えても話がおかしいと結論付く。この詐欺屋についてネットで調べる時間も持てる。で、「商談中」に電子決済した初期費用の10万を社会勉強代とし、「最少被害額」で済んだという訳だ。
「大難を小難に。小難を無難に。」実はその日の朝、いつものナイト(未明)クルーズでとあるお社を参拝していた。洛北鞍馬、「龍神」「丑の刻参り」で有名な貴船神社である。
闇金並みの金利がかかるカードキャッシング。もしあの時の「商談」がスムーズに進行していたなら、今頃私は破産していたであろう。「いつかお礼参り行かんとなあ。」と思いつつも、とにかく鞍馬は遠いのだ。
いつもの伏見大社は名神高速京都南ⅠC降りてスグだが、貴船神社はそこからさらに京都市内を南北に縦断する必要がある。
学生時代京都に住んでいた私、この京都市内南北縦断、一般的には北大路から九条まで、時間帯により、或いは祭事イベント等とバッティングした場合、如何にヤバいか良く分かっている。
下手したらチャリンコが一番速い。いや、最近流行りのロードバイクなんかだったら確実に速いであろう。
しかしながら、詐欺屋から守るため私のクレカを一時止めるという、非常に具体的なご利益を授けて下さった神様、なけなしの「喜捨」で貧乏を笑い飛ばすにはやはりここしかない。
こうした「ふとした思い付き」、神社参拝の折、スピリチュアル的に非常に重要なファクターである(らしい)。
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明け方出発し鞍馬まで難なく到達できる車両、RP22の出番だ。ここ最近の週末はゾロ目だ遊郭だと原チャリナイトクルーズに面白そうなテーマが連続して出たのと、「珍車」のならし運転で暫く乗れていなかった。梅雨空もまだまだ続くし、この「中休み」のタイミングで動かしておくのも悪くない。
「思い付き」から始まり、こういった付帯する条件がポンポンと固まる。吉兆である。
忘れちゃいけない、おろしたての夏用グラブ。
例のはんぐりーまんご用達「バイク用品」ブランド、ホムセンオリジナル商品だ。
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いつもの名神高速吹田SA。
「未明クルーズ」のタイトルにしたかったのだが、今回もう夜が明けてしまった。
同じく吹田SA二階デッキから。
本日の日の出午前4時45分。さすが夏至近く。撮影は5時少し前位。
さていつもの未明クルーズなら、参拝と散策、後は名神高速トンボ帰りで、だいたい午前9~10時頃には帰宅できる。よって、いつも朝食は抜きで帰宅してから(或いは帰途)の「ブランチ」となる。
しかし今回は鞍馬まで足を伸ばすため、帰宅は昼頃になる。ここらで腹ごしらえをしておこう。全くグルメでない私、ツーリング中の食事はいつもコンビニもしくはPASA道の駅やショッピングモールのフードコート、或いはファーストフード店等で手っ取り早く済ます。丁度良い。
で、朝っぱらからラーメンだ。
街中燃費リッター7キロのバイク、乗ってる人間も妙に腹が減る。
京都南ⅠC、高速道路を降りた所。
これから京都市内を北のはずれまで突っ切る訳だが、まあこの時間はまださほど混んではいないだろう。
油小路通り。
いつもの伏見大社ならこの交差点を右折、くいな橋を渡ると間もなく到着。高速降りて10分もかからないが、今日はこのまま延々と北上を続ける。
東本願寺だ。JR京都駅前の一等地にデンと鎮座する。あ、京都駅の方が後から出来たのか。
祖母が亡くなった時、これでもう誰も手入れをする者がいなくなった、故郷津軽の「先祖代々の墓」、丁度霊園の区画整理の話が出ていた事もあり、コンクリで埋めた。「改葬」という奴だ。
で、新しく購入した納骨仏壇(今流行りの「お墓のマンション」だ)、この東本願寺の系列の納骨堂の物である。
「生臭」と皆に後ろ指さされる故郷津軽の檀家の住職、予想通り「そんな事をしたら末代まで呪いが降りかかろうぞ!」といった定型文など持ち出しゴネにゴネたのだが、その際、なんと本願寺大谷僧正直々に一言お口添え頂いた事、家族親類一同語り草となっている。
「黙れ!💢」と。
こちらはこちらで、「超生臭」で鳴らす京都仏教会である。上には上がいるのだ、田舎の生臭坊主よ。
「冷暖房完備で毎朝晩読経付き。毎年雪解け水でジョボジョボになるあの墓場より快適であろう。」とは改葬を強行した父の弁だが、近い所で祖父母と早世した叔母二名を始めに先祖代々、遅ればせながら「本願寺門徒」の称号を賜り、現在は京の都を一望する高台に静かに眠っている。
いやはや、地獄の沙汰もなんとやら、だな。
・・・
いや、違う違う。通りを一本間違えた。東本願寺前の烏丸通りは北大路で行き止まり、鞍馬、大原に抜けるのは一本西の堀川通りであった。
堀川通りを北上する。
二条城前だ。
「堀川通り」はここらで終点。しかし道路自体は引き続き山の方へどんどん分け入っている。
進んで行こう。
鞍馬の山中に入ったようだ。
貴船口到着。
あとはこの鳥居の方角に向かって峠道を2~3分上がれば到着だ。
本殿前駐車場だ。
ここ有料(バイクはどうだったかな?)なのだが、後ろの詰所にまだ誰もいない。そうか、まだ8時前だ。ではちょっと無断駐輪失礼して、と。
道路を挟んで駐車場の向かい。
貴船川の渓流沿いにあるお社だ。
「お礼参り」と言えばあまりに大仰だ。「来たいから来た。」というのがむしろ正直な所。この貴船神社、私が参拝してきた中で、最も好きなお社の一つだ。
日本屈指のパワースポットとしても度々紹介され、「龍神」そして「丑の刻参り」、21日間川に浸り願をかけ続け、生きながら鬼と化した橋姫の伝説など、イカツい伝承、イメージを持つお社だが、その社殿、清流沿いに建つ、小ぢんまりとした、それはそれは風光明媚で可愛らしいもの。ギャップ萌えという奴だ。
私のスマホショットでどの程度お伝えできるか、イマイチ自信はないのだが、では参拝してみよう。
大鳥居前だ。
続く石段を上がる。
山門が見えてきた。
山門をくぐると、お手水場と神事祭礼の際使用されると思われる、ちょっとした広場になっている。
本殿はこの広場のもう一段上にある。
山肌に建つお社ならではの、この二階建て、三階建ての境内が面白い。
本殿脇にこんこんと湧く「ご神水」。
渓流、そして泉。龍神のお社らしい、「清らかな水」のイメージだ。
本殿。
ではでは、二礼二拍一礼、と。
駐車場代もコミで(貧乏性)。
貴船神社この本殿の他、奥宮と中宮(結社)が並んで建っており、この三社を参拝するのが作法だ。
お手水場の写真の奥にある山門から出る。
有名だが小さなお社なので、年末年始や祭礼時に参拝客が殺到した時を想定し、この「一方通行」の構造が発案されたのだろうか。
その「出口山門」をくぐり、奥宮へ向かう。
実に風光明媚だ。
ネット等では、本殿→奥宮→帰り道に中宮(結社)、この順番で回るのが作法、と囁かれている。以前駐車場でご神職を見かけ、この噂について尋ねた所、「ああ、その噂は存じておりますが、どんな順番で回られても結構ですよ!」との事。順番間違えてもOKだそうな。
だがまあ、一応奥宮から。
本殿から徒歩2~3分といった所。
鳥居をくぐると、杉の巨木が並ぶ参道だ。
山門が見えてきた。
この向こうが奥宮境内だ。
さあ、「日本屈指のパワースポット」がここだ。
ちょっと不自然な位、何もないポッカリと空いた空間。その一番奥、「龍穴」の上に建つ小さなお社だ。
つまり龍神様、遠いお空から我々を見ているのではなく、この龍穴にいらっしゃるのだ。そのあまりに強烈すぎる霊気ゆえ、霊感の強い者は、本殿のみで参拝を済ませ、ここには来ない方が良いとさえ言われる。
一方霊感の全くない私はここでもずんずんと参拝を済ませ、中宮(結社)に向かって引き返しつつ、参道の杉の巨木を鑑賞したりしている。
立派なモノだ。
門前の小料理屋さん。
川面に桟敷を渡し、涼をとりつつ季節料理を楽しむ。京都名物だ。鴨川の物が有名だが、山の急流である貴船川の川床、涼しさもひとしおであろう。
中宮(結社)到着。
ご祭神は磐長姫命、縁結びの神様だ。
参拝しよう。
これまた可愛らしいお社だ。
実は家族が住むマンションの隣に、この磐長姫命を祀るお社があり、貴船神社を訪れる以前からなんとなく参拝していた。このご縁があるため、縁結びの神様にとっては不吉な独身中年男かも知れないが、ここは欠かせないのだ。
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遠くてなかなかお参りできないが、これが私の最もお気に入りのお社である。年二回の大祓式をお願いしている、地元の越木岩神社もこの貴船神社と似た雰囲気を持っている。自然に囲まれた山のお社、やはりヨイものだ。
さて今回の赤貧クルーズ、お賽銭とSAでの朝食代、行き帰りの缶コーヒー代等々で、
キレイサッパリ、である。
読んで頂き、ありがとうございました。