這い上がる!?

工場労働者の日々の小さな煩悩ブログ

ナイトクルーズ23 ダサいスカジャン。

こんばんは!

 

昨今涼しくなり、今回はバイク乗車時のウェアの話だ。

 

若い頃はレザージャケットを愛用していた。あの抜群の耐久性耐候性、まさにバイク乗りのためにあると言っても過言ではない。しかし我々日本人にとって若干「着こなし」は難しい、特に歳取って中年体形になってくると、もう絶望的に似合わないという欠点がある。

 

特に襟がダブルのライダース。結局あの服が似合うのは世界中でジェームズ・ディーン一人だけである(と思う)。ターミネーターシュワちゃんですらイマイチだったもんなあ。

 

ま、いずれにせよ重くて肩も凝るし、革ジャンはとうにやめた。

 

ではバイク用品店で「ツーリングジャケット」等の商品名で売られているライディングウェアはどうか。

 

機能性云々以前に、どーもあのウルトラ警備隊の制服のようなデザイン色使い、もう生理的拒否反応レベルである。ライダースジャケットが似合うのがジェームズ・ディーン一人だけなら、ウルトラ警備隊の制服が似合うのは毒蝮三太夫唯一人という事になろう。

 

最近はストリート系?「街着」としてもさほど違和感のないデザインの物も出始めているようだが、そもそもこの「ホムセンライダー」はんぐりーまん、いわゆる「バイク用品」全般、値段ばかり高くて謳い文句倒れの使えない品物が多いという偏見もあり、総じてアンチである。

 

デザインのマズさを甘受してなお余りあるモノがあるのかどうか、全くもって懐疑的なのだ。

 

長年走り込んだらしい年季の入ったカブなり、娘か孫娘のお古(?)とおぼしきピンクのスクーターなりに目を細めて乗っておられる爺様。あの達観のオーラ、日本一カッコいいバイク乗りと思う。

 

彼らがコ〇ネやク〇タニのジャケットなど着ているか?

 

あの爺様方のように飄々と、ザックリと乗りたい。そこでホムセンのワークブルゾンや防寒ジャケット(いわゆるドカジャン)に落ち着いたという次第だ。ライディングウェア、実はコダワっていないと見せかけ一周回ってコダワりにコダワっているのである。

 

布タレ風防同様、私の所有するバイクの中でほぼ偽FX専用コーデになるのだが、こんなノリで購入した「ライディングウェア」が今回のテーマ、ダサいスカジャンである。

 

「ダサい」。この人気アーティストによるありがた~い枕詞がなかったなら、あんなモノただのガラの悪い服である。飄々と、ザックリと、さらにダサいと来ればもう最高ではないか。

 

ちなみにだが、このスカジャンという奴、ライディングウェアとしては極めて不向きである。東洋刺繍などブランドメーカーの物は買ってはいけない。もし買ってしまったなら、バイクに乗る際着てはいけない。あの美しい刺繡がダメになってしまうからだ。刺繍へのダメージを減らすため、ドライクリーニングも極力出さない方が良い。

 

実は非常に繊細なファッションアイテムなのだ。

 

よって私のようにライディングウェアとして購入する場合、大手ネット通販等に出品されている一着数千円からの中華製安物をポチ、これ一択である。

 

・・・

 

かの名曲中でも歌われたド定番の図柄タイガー&ドラゴンは残念ながらラインナップになかった(品切れ?)ので、ほぼそれに匹敵するベタな図柄「風神雷神」だ。

こちらは前側。

ザックリと着倒せる安価な中華製。しかもさすが同じ文化圏、和柄のコピーなんぞお手のもの、といった所か。

 

しかしよーく見ると微妙に間違っているがご愛敬だ。

 

まず図柄。ご存じの通り風神雷神は仁王や唐獅子同様(むろんタイガー&ドラゴンも)、一対で一つの「絵」となる。別々に前に風神、背中に雷神ではダメなのだ。

 

しかしこの間違いにより、非常に大きな図柄となり、逆に迫力が出ている。

 

そしてそもそもの生地。ナイロンはナイロンで合っているのだが、あの柔らかいサテン生地ではなく、ブロードツイルだったかな、要するにMAー1風のゴワゴワしたブ厚い生地に強引に刺繍針を打ち込んだ結果、この通り図柄周辺の生地が引きつってしまっている。

 

しかしこの間違いにより、本来ピュアファッションアイテムであるスカジャンにはない防風性と防寒性という「バイク向き」の機能を備えるに至っているのだ。

 

結果オーライと言うか、球1コ2コハズした分、それが逆にストライクゾーンに入って来ているという、手にした瞬間笑ってしまったチャイナクオリティの逸品である。

 

と、ダサい中華スカジャンにばかりに目が行って、今夜どこへ行こうか考えていなかった。近場のウォーターフロントはモンキー号で一通り回ったし、この辺で私の一番お気に入りの道の駅にでも軽く往復してみようか。

 

ではでは、

どんつきの三笠公園特に誰かを待つ訳でもないのだが、ボチボチ出かけるとしようか。

 

・・・

 

さてこれから向かうお気に入りの道の駅、兵庫県三木市で営業している。よってまずは国道2号を明石市まで西進する事になるのだが、このルート、過去にも何度か取り上げており、何か紹介していない物でもあったかな、などと考えつつ・・・。

 

特に珍しい物も思い浮かばなかったので、

とりあえず沿道の「漢カワサキ」ショップ。スズキ車も扱っているようだ。

 

沿道の「漢」ショップその②。

旧き佳き頑固一徹おやっさんがやってそうな店構えだ。

 

ちなみに私の偽FXはこれらカワサキ正規販売店で購入したモノではない。そりゃそうだ。これはカワサキ車ではなくカワサキが昔売ったバイクの残骸再利用である。贔屓のメーカーカワサキには残念ながら一銭のゼニも入ってはいない。

 

いつもの舞子公園で小休止。

西宮の自宅から国道2号を西へ走ると、だいたいいつもこの辺で小用を催してくる。内時計だ。

 

よって当然、

ここでいつもの公衆トイレショットだ。

 

しかし景気が悪くなって以来、どこへ行っても夜の公園は本当に真っ暗だ。

もしコイツを持たずに芝生エリアなんかに立ち入ろうモノなら、必ず何かにけっ躓く事になる。

 

今時深夜未明に懐中電灯ナシで散策できる「公園」と言えば、月イチで参拝に訪れている伏見大社の境内位のものか。

 

などと考えつつ、

明石駅前まで来た。

 

明石と言えば!

カワサキ明石本社工場前だ。前のカワサキショップの写真、実はこのショットの前振である。

 

・・・

 

このカワサキ明石工場にもほど近い、和坂の交差点で国道2号を離れ、国道175号へ。

阪神地区と播但地区を結ぶ、地域の主要幹線道の一つだ。

 

郊外の丘陵を抜ける。

遠く左手に見える街の灯は西神ニュータウン

読んで字の如く神戸市西部に造成された新興住宅街だ。

 

暫く国道175号を北上する。

 

・・・

 

到着。

おっ!

只今午前1時半。なにぶん田舎の道の駅なので、ヘタしたら閉まっているかな、と心配もしたのだが、この感じなら自販機とトイレ位は利用できそうだ。

 

アプローチをぐるっと回り(通りに背を向ける形で建っている)、こちらが正面。

中の食堂売店の他、昼間はこの正面通路にも露店が並び、最も建屋寄りの駐車スペース(ジムニーが停まっているあたり)にはキッチンカーが陣取る。主要国道沿いに位置する事もあり、昼間は賑やかな道の駅だ。

 

それは良いのだが、何となく寒い・・・寒いぞ!

 

つい先日まで残暑にうんざりしていたというのに。

 

熱いコーヒーでも欲しい所だが、自販機飲料のHOT切り替えはまだのようだ。こんな時はとりあえず得体の知れない奴を選んでみる。私のデフォだ。

味音痴に言わせると、乳酸飲料の味などカルピスに代表される「飲むヨーグルト系」か或いは「ヤクルト・ビックル系」か、この二種類にしか分類されない。

 

コイツは、ふむ、ヤクルト系だな。期待したほどマズくはなかった。

 

地域振興がんばってます感。

いつもながらホッコリさせてくれる。

 

例の如く敷地の外れ、物置の横だ。

まあ灰皿を用意してもらえるだけ有難いというモノ。週末の解放感、ここで満喫しよう。

 

おっ!そう言えばダサいスカジャンでキメているのをすっかり忘れていた。

で、トイレでおバカショットだ。

 

いやしかしナイトクルーズならではだ。如何に男子トイレとは言え、真っ昼間にこれモンなど不審者もいい所である。間違いなく道の駅スタッフに取り押さえられるであろう。

 

さて、そろそろ引き上げようか。

午前2時を回り、空気もさらに冷え込んできている。偶然だがナイロンジャケットを着込んで来て本当にヨカッタ!

 

・・・

 

この私のお気に入りの道の駅だが、周辺見渡す限りのどかな田園風景となだらかな丘の連なるロケーションもさることながら、他所ではあまり見かけない、ちょっとユニークな「お土産」を販売している。

 

こちら兵庫県三木市、古くから金物の特産地として知られ、この道の駅の二階にそんな「三木の金物」を集めた常設展示販売場があるのだ。

 

中でも全国的にその名の知れ渡る「肥後守」。昭和の中頃まで学生達が鉛筆を削るため、皆ペンケース、もといもとい筆箱に忍ばせていた、日本古来の小型フォールディングナイフである。

 

なぜ播州三木の物が「肥後」になるのか、その辺の由来は失念したが「肥後守」の商標を使用できるのはこちら三木の業者さんだけだという。

 

1本2~3000円位だったかな。文具店等で売っている物とのあまりの質感の違いに、この道の駅で思わず購入した、職人さん手作りの「肥後守」だ。

もっと大振りなキャンピングナイフや、バイクで持ち帰れるかビミョーだが、鋸に鉈や斧、鋤や鍬なんかも売ってるよ。

 

読んで頂き、ありがとうございました。