お題「オタクグッズの処分方法を教えてください。金額を考えてふと我に返ってるところです。」
こんばんは!
待ちに待った週末。今週は天気の崩れも心配ないようだ。しかし会社のくだらねえ飲み会のせいで、ナイトクルーズに出かけるタイミングを逸してしまった。そこで今回は久々、はてなブログを始めて二度目の「お題」チャレンジだ。
アニメやアイドルには詳しくない「通りすがりの者」で恐縮だが、昔のちょっとしたオタクグッズニアミス体験談でも。
既にご指摘の投稿者様もおられるようだが、結論から。
売るべし!!
一つ一つの品に手間をかけ出来るだけ高値で、というならフリマやネットオークションを利用するも良し、一方中古品の店頭買い取りをやっているアニメショップ等に手っ取り早くまとめてドン!と持ち込むのも充分にアリかと思う。
査定額に満足できない場合もあるだろう。人気のカラー、バージョンにすれば良かった、他のお店も回れば良かったと後悔するかも知れない。しかしそれはオタクグッズの中での小さな背比べであり、「全く別の品物」と比較した場合、オタクグッズは(多分)全般的にリセールが良い、「値段が出る」というのが私の感想である。
物自体、最初からある程度「マニア向け」であるため、世に出た時点で既に付加価値、希少価値が付くのであろうか。
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「全く別の品物」、例えば私はオートバイが趣味で、外車や旧車、コンプリートカスタム車まで様々なタイプの奴に乗ってきたが、買い替え時の買い取り、下取り価格たるや、どれもこれももうバカバカしい程安いのが常だ。0円査定も決して珍しいものではない(わかっちゃいるけど凹むんだよな~アレ)。
中古市場でプレミアが付いているモデルであっても、いい値段で売れるかというと決してそうは行かない。必ず何か理由を付けて買い叩かれる。我々消費者は絶対に、絶対に得をしない仕組みが出来上がっているのだ。
そこで私は、「リセールバリュー」等といった怪情報は一切顧みず、乗りたい奴をポンと買う。どうせどいつもこいつも買う時高くて売る時二束三文なのだ。
クルマ然り。
まして古本、古着などに至っては、ゴミを出すにも細かなルールがある昨今(ヘタすりゃ有料)、「捨てたと思って」、買い取り価格など誰も気にも留めていないのが現実ではないだろうか。
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さて本題のオタクグッズ。いっとき、あたかも熱病にうかされたかの如くフィギュアを買い漁っていた時期があった。理由は、おもちゃと言えばソフビの人形にブリキのクルマであった昭和40年代生まれの私、最近のフィギュアのあの精巧なPVC形成技術、そいつを眺め、楽しんでいたのだ。ほほ~っ、と。
大好きだったウルトラマンや仮面ライダー、マニアック系ではグリコのおまけレプリカといった「昔懐かしモノ」を中心に、ジャンルやキャラは不問。アマゾンの商品一覧を見て、その「精巧さ」を楽しめそうな物を次々と注文していた。翌月の引き落としが心配になる位に。
もちろん美少女フィギュア、買ったとも買ったとも!いやいや、精巧なPVC形成技術を鑑賞する上で、微妙な表情や風になびく髪の毛まで表現する美少女フィギュア、まさに極上モノと言えるであろう。
ところがフィギュアという奴、キレイに陳列すると地味に場所を取るワケだ。それでもハマると見映えのする大型の物が欲しくなる、一方人形の一種なので、ジャマだと言って段ボールの中に山積みなど何となく気が引ける。かくしてこの独身中年男の狭い部屋は、見る見る「寝る場所もない」状況へと追い込まれたのだ。
元々、人形のみならず「何かを集める」趣味のない私、かくしてフィギュア熱も永く続く事はなかった。最後は新しい物を買っても飾る場所もなく、パッケージからも出せずという状態だったのだから。
熱が冷めてしまった以上、一刻も早く「寝る場所」を取り戻さなくてはならない。そこで、アニメショップにまとめてドン!を試みたのである。
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大阪の日本橋。電気屋さんやアニメ(アイドル)ショップが軒を連ねる、アキバのような街だ。この日本橋のとあるショップがアマゾンに出品していた商品を購入した事があり、商品と一緒に封入されていた買い取りチラシ、こいつを思い出し、とりあえず突撃してみたという訳だ。
クルマのリアシートを倒し、ありったけのフィギュアを積み込むと、ルームミラーで後ろが見えない程のフィギュアの山であった(助手席側もほぼ埋まっていた)。
単純にフィギュアの「造形」を楽しんでいただけで、オタクカルチャーにはとんと疎い私、この時はそれこそ古本屋に向かう心境、「ゴミに出すくらいなら、誰か欲しい人に渡ればいい。」位の感覚しかなかった。
しかし!目指すお店に到着し、驚いたのはそのチラシの謳い文句に偽りナシの「高価買取」っぷり。お店を出る時には、全く想定外の大金を手にしていた事、今でも鮮明に覚えている。
状況的に(?)私が持ち込んだ物は未開封品が多く、「美少女モノで発売後間もない未開封品」、これが最も高額査定を出す条件のようだった。その買い取り価格たるや定価とほぼ同額か、人気のキャラならそれ以上。数え切れない程の買物を繰り返してきた中で、購入金額と同等以上のリセールを叩き出した品物は、後にも先にもこのオタクフィギュアただ一点のみである。
査定を担当してくれた、ちょっとふっくらでメガネロン毛のいかにもといった感じ(失礼)の、大変フレンドリーなショップスタッフさん。曰く、
「いや、このいわゆる美少女フィギュアね、特に大型の物は工業製品で言う所の1ロット売り切り、事実上数量限定品なんですよ。ですので物によってはホンマ値段出せますよ!」
へえ~そうなんや。
ちなみに開封済みの物であっても、パッケージや付属品が全て揃った「美品」ならば、買い取り価格は定価の6~7割程だったかな。開封済みの完全中古品にしては良心的過ぎる設定ではないか。
そして何より、パッケージもなく褪せや汚れ、キズ等が目立つ「中程度以下」の品物。これは当然良い査定など求めるのは厚かましいというモノだが、それでも何とか値段を付けてあげようという心意気、グッと来たなあ。0円中古車査定士に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい位である。
業界全体が大きなサークル、同好会のようなモノなのであろう。売り手も買い手も同じ趣味を持つ「同志」。ボッタクリ買い叩きなどあり得ない。
何と素晴らしき哉オタクワールド!
初めて訪れたお店。初めて足を踏み入れた世界。にも関わらず、査定の合間にお喋りを楽しみつつ、店内所狭しと並べられた商品、例えば我々シロウトには非常に珍しい70万円もするドール(正直ちょっと怖い感じだったが)などつくづく眺めつつ、気が付けば二時間も長居をしていたものだ。
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「これ、こちらの店頭に並んでいたモノですよ。」
「あっ、これ、色違いを10体ほど、仕入れたのもアマに出品したのも僕です!」
ひとしきりこんな話で盛り上がった後、持ち込んだフィギュアの山から一体、記念に(?)売らずにそのまま持ち帰った。アマゾン経由でこのお店から購入した奴だ。本棚の空きスペース等にもポンと置ける、高さ約30cmの程良いサイズ。
人形には念が宿ると言うが、事実そうなのであろうか。あの当時、PVCフィギュアは脆く、購入後2~3年で色褪せボロボロに崩れてくる、そんな話を耳にした。
然るにこの唯一手元に残った美少女フィギュア、もう10年以上の時を経てもまるで劣化する気配も見せず、私の中のオタクカルチャー、オタクグッズへの圧倒的好感度、そのシンボルとして威風堂々、凛として立ち続けている。
どういった物語のキャラクターなのか、シロウトの私には分からない。が、このキャラの名前、
ララポッポリップ・ピピルノ・ピピル・パパレッモ
と言うらしい。🤣
PVCフィギュアでは骨董品レベルの年代物、であろうか。
読んで頂き、ありがとうございました。